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身近な不思議を見つけて

更新日:2018年3月1日

東山篤規教授 (立命館大学名誉教授 総合心理学部特任教授 文学博士)


東山篤規教授

「股のぞき効果」の研究で、イグノーベル賞を受賞。実験心理学を専門にされている東山教授。
今回、草津市の小学校で行われている「スペシャル授業」の講師として草津市にお越しいただきました。授業に併せて、子ども達への教育についてインタビューを行いました。

この度は、本市のスペシャル授業の講師としてお越しいただきましたが、小学生を対象とした授業は初めてと伺いました。なぜ、今回お引き受けいただけたのでしょうか。

確かに小学生を相手に授業をしたのは初めてですが、特に理由はありません。依頼があれば、商売や営利に関係すること以外なら引き受けます。
ただ、普段大人や大学生ばかりを相手にしているから、とても緊張しました。正直なところ、一番苦手としている世代でした。小学校の高学年(今回のスペシャル授業は5年生対象)というと、難しい年頃だし、知識や理解度の個人差も大きい。子どもと触れ合う機会のある人に聞くと、よくわかっているという人もいれば、全然わかっていないという人もいる。一体どこに照準を合わせて話したらいいか、非常に難しかった。

(インタビュアー)
授業を聞いている限りでは、苦手意識を持っていらっしゃるようには全く見えませんでした・・・!

そもそも人見知りで、大学で授業をするのも嫌でしょうがなかった。(笑)
それこそ、始めのうちはずっとお腹が痛くて・・・何回も繰り返している内に、ようやく慣れで何とかなってきたようなもので、もはや職業病ですね。しかし今日はまた慣れない相手で・・・お腹が痛かった。(笑)

そうだったんですね、全くそんな様子は無かったので驚きです!内容も興味深くて、児童達も真剣に聞き入っていましたし、「おぉーっ!」と歓声が上がる場面もありましたが、授業をする上で、何か工夫されたところがあるのでしょうか。

まずは、「なぜそうなるのか」という話をするようにしました。
授業では、股のぞき効果へとつながる上下反転の話をしましたが、これは、視覚に関わる条件を少し変えるだけで、これまでの概念が変わり、見え方が変わるというというものでした。なぜ見る方向を変えると、感じ方が変わったり、わからなくなったりしてしまうのか。実際に図をひっくり返したり、地図の一部だけを切り取って向きを変えてみたり、実際に体験してもらいました。デモンストレーションで感じたことは単なるきっかけでしかない。そこからどうやって興味を持ってもらえるかだと思います。こうした実体験をした上で、細かいことが見えにくくなって、全体と部分の関係が曖昧になるからだと説明をすることで、実際に自分の目で見て感じたことに納得ができると思いました。どこまでわかってもらえたかはわからないけれど、そういう納得感があるように気を付けました。

視野がさかさまになる眼鏡を覗く児童

授業の中で行った簡単な実験では、東山教授が予想されていた仮説と違う反応が返ってきたことがありましたが、どのようにお感じになりましたか。※手前に波が打ち寄せる映像と、同じ映像が上下反転されたものを見てどちらに奥行きを感じるかというもの。

面白いなぁと思いました。大人に聞いた時とは全く逆の結果になって驚いた。私は以前から、ものを見るときは目だけではなく、全身を使っていると考えています。毎日体を使って動き回っていることの多い子どもと大人では、そもそもの運動量が違う。また、転ぶことも多い。ひっくり返ることへ慣れているその柔軟性が影響しているんじゃないかと思いました。大人とは、感覚が違うんでしょうね。この理論で行くと、体操選手なんかも日常的に回転することが多いから、違う結果になるんじゃないかと思いました。

今日の授業を通して、子ども達にどんなことを学んでほしいと思いますか。

子どもの頃、河童が川にいるとか、不思議な作り話がとても上手で、話の面白いおじさんやおばさんが近所にいて、話を聞くたびに、純粋な気持ちで「河童が出たらどうしよう!」なんてよく考えたものです。子ども達にとって、私の話は、そんな不思議な話みたいなものなんじゃないかな。それでもいいと思うんです。この先、身近な疑問や不思議な現象を見つけた時、いつか「そういえば、身近な不思議について話してくれたおじさんがいたなぁ」と思い起こしてくれたらと思います。
 大切なのは、一見矛盾していることでも、仮説を立てて、自分なりに考えたり、調べたりすること。たとえ思い通りの結果が出なくても、それは失敗ではありません。どうして自分の立てた仮説と違った結果が出たのか、また新たに仮説を立てて検証していく。これを繰り返すことで、一歩ずつ答えに近づいていくのです。これは科学だけでなく、どんなこともそうだと思います。そういうことを学んでくれたらいいと思います。

最後に、今後草津市にどのようになってほしいかお聞かせください。

草津市には、元気な印象があります。大学への用事で来ることがほとんどで、駅と大学の往復ばかりではありますが、大学生をはじめ、子どもや若者が多く、活気がある。他のキャンパスがある大阪の街と比べても、草津の方が勢いを感じます。そういう部分は伸ばしていった方がいいと思うし、立命館大学があるということを上手く生かしていってほしいですね。

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総合政策部 広報課 広報係
〒525-8588 滋賀県草津市草津三丁目13番30号
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ファクス:077-561-2483

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