マイコプラズマ肺炎に御注意ください
更新日:2024年11月18日
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ( Mycoplasma pneumoniae )」という細菌に感染することによって起こる頑固な咳をともなう呼吸器感染症です。
小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。現在、全国で増加傾向が見られ、県内でも例年より非常に多く報告されています。
症状
発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、咳などの症状がみられます。
咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。
肺炎マイコプラズマに感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続きます(一般に、小児の方が軽症で済むと言われています)が、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもあります。
また、5~10%未満の方で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されています。
感染経路
感染した人の咳のしぶき(飛沫)を吸い込んだり(飛沫感染)、感染者と接触したりすること(接触感染)により感染すると言われています。
家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。
感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
流行時期
マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。
治療
マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます(※)。
軽症で済む人が多いですが、重症化した場合には、入院して治療が行われます。
咳が長引くなどの症状がある時は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
また、マクロライド系抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染した場合は他の抗菌薬で治療します。
(※)成人で、肺炎を伴わない気管支炎であれば、抗菌薬による治療を行わないことが推奨されています。
予防
有効なワクチンはないため、普段から流水と石けんによる手洗いをすることが大切です。
また、感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。
咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど“咳エチケット”を守ることを心がけましょう。
その他詳細につきましては、下記を御参照ください。
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健康福祉部 健康増進課 健康増進係
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