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司書のおすすめ(「図書館だより」より)

更新日:2018年8月31日

毎月発行している「図書館だより」に掲載した「司書のおすすめ」です。本選びの参考にしてください。
資料によっては、貸出中の場合があります。詳しくはお問い合わせください。

『ツバキ文具店』小川 糸 著 幻冬舎 2016年刊 一般書913.6オ【両館所蔵】(図書館だより2018年9月号より)

6月に紫陽花を見に鎌倉を初めて訪れ、紫陽花の風景や多くの名所に魅せられたことがきっかけで本書と出合いました。
舞台は、鎌倉で先代から代書業を引き継ぐことになった、雨宮鳩子が営む「ツバキ文具店」です。「代書業」という言葉に馴染みのない方も多いのではないでしょうか?現在では、司法書士や行政書士がその役割を担うことが多いようです。しかし、本書に登場する代書屋は、ことばのよろず屋として訪れる人たちの手紙の代書を行います。その内容は、誕生日祝いや天国からの手紙、絶縁状まで多岐に渡ります。自分では書けない手紙を代書屋へ託す登場人物たちには、それぞれの事情がありました。そして、鳩子にも手紙を送りたくても送れない相手がいるのです。鳩子が代書屋として、訪れる人たちとことばに込める想いに向き合う姿が印象的な作品です。
また、随所には、鳩子が手掛けた代書も収録されています。依頼人に合わせた筆跡で書かれた手紙は、目を見張るほど達筆なものから可愛らしく書かれたものまで様々で、思わず自分が受け取った手紙のように読み込んでしまいます。
情景を思い出しながら小説を読むことも物語を楽しむ醍醐味ですが、本書には鎌倉の名所や実在するお店も数多く描かれているので、物語を読んでから鎌倉を訪れるのも登場人物の一員になったような気分で楽しむことができておすすめです。
続刊の『キラキラ共和国』、物語の中で鳩子が訪れた鎌倉の各所を案内した『ツバキ文具店の鎌倉案内』も刊行されているので、合わせて読めばたっぷりと物語の世界に浸れること間違いなしです。(南館 村田)

『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田 まりる 著 ダイヤモンド社 2016年刊 一般書913.6ハ【本館所蔵】(図書館だより2018年8月号より)

みなさんは、自分の生き方や世の中について考えてみたことがありますか。
本書は、京都を舞台に、ニーチェを含む6人の哲学者たちが現代の姿で現れ、児島アリサという女子高生に哲学とはどういうものかを教えていくという物語です。  
ある日、失恋で落ち込んでいたアリサの前に突然「ニーチェ」と名乗るオタクっぽい服装の男が現れます。「お前を“超人”にするために、こうしてやってきた」と言い放つニーチェに対し、最初は警戒していたアリサでしたが、ニーチェやキルケゴール、ハイデガーなど偉大な哲学者たちの考え方に触れることで次第に哲学の世界に興味を持ち、自分の生き方について考え始めます。
哲学者は、多くの名言を残しています。例えば「祝福できないならば呪うことを学べ」というニーチェの言葉があります。一瞬見ただけではどういう意味なのか、なぜこんな言葉を残したのかと理解に苦しみます。本書では、そんな一見難しそうな言葉でも高校生のアリサに分かるようにニーチェら哲学者たちが身近に起こる事象を例に挙げながら解説してくれているため、哲学の知識がなくても楽しめます。私自身、哲学者はお堅くて気難しいと勝手に思っていましたが、本書を通して、彼らの考え方にハッとさせられたり、自分も同じように考えたことがあると共感でき、哲学者や哲学自体に親しみを感じました。
現代は、ネットで何でも簡単に調べることができ、自分の頭で考えずについつい情報を鵜呑みにしてしまいます。常識に縛られた頭を一度まっさらにして、不思議だと思ったことに「どうしてだろう」と疑問をもって考えてみると、意外な発見があるかもしれません。アリサのように哲学に触れ、探究心を高めてみませんか。(本館 神村)

『ぼくの死体をよろしくたのむ』川上 弘美 著 小学館 2017年刊 一般書913.6カ【両館所蔵】(図書館だより2018年7月号より)

子どもの頃、シリーズ物の物語に夢中になった経験からか、小説を読むなら長編で、その世界観にどっぷり浸れるものでなければ!というこだわりが長らくあった。成長するにつれて読書に割ける時間が少なくなると「本離れ」したこともある。しかし、本書のような短編集と出合ったことで、本との付き合い方が少し変わってきたように思う。
表題作『ぼくの死体をよろしくたのむ』は、遺書めいた手紙を受け取ったミステリー作家のもとに、亡くなった父の遺言に従って訪問し続ける娘の視点で描かれている。二人をつなぐ「父」について、ただ淡々と語り合うだけなのに、二人の関係が微妙に変化していくさまがわかる、不思議な一篇である。
『お金は大切』は、「一晩、一緒に過ごして下さい。お金は払います」と言われて女の子を部屋に上げると、一晩中ワルツを踊り続けることになるという意外な展開が待っている。踊りながら「僕」は愛について考える。そして十年以上経ったある日、もらったお金の意味を知って、驚くことになる。
『スミレ』は、人間を精神年齢に応じた外見にする技術が発達した世界が舞台。実年齢の年の差を気にせずに恋を楽しんでいたはずが、ストレスで急激に精神年齢が上がったことから、恋人に興味を持てなくなってしまう。
一篇一篇はとても短く、起伏のない静かな話も多いのだが、そのなかにもドラマがあり、どの話のラストにも主人公の変化や成長が感じられる。読み応えのある魅力的な短編集を見つけたことにうれしくなる。
忙しい毎日のなか、やりくりして確保した時間の過ごし方として、選択肢の一つに気負わず読める短編集をぜひ加えてみてほしい。(本館 大西)

『時そばの客は理系だった-落語で学ぶ数学-』柳谷 晃 著 幻冬舎 2007年刊 一般書410.4【本館所蔵】(図書館だより2018年6月号より)

落語の『時そば』をご存知だろうか。客が蕎麦屋の主人にお金を支払う時、タイミングを合わせて時間を聞くことで勘定をごまかすというトリッキーな噺である。著者は三遊亭金八との出会いにより、落語を通して、出戸の生活の中で数学に関係した話題が意外に多くあることがわかったそうだ。
本書では、そんな著者が、昔から語り継がれている様々な噺から数学や科学要素を引き出し、わかりやすく解説してくれている。例えば『寿限無』には大きな数が出てくる。昔の人が現実に使わなくてはならない数は、それほど大きくはなかっただろうが、この噺を聞いた人は、そんな大きな数があるんだと感心しただろう。
また、日本人の生活で、卑弥呼の時代から現代まで、数学が生活にどんな影響を与えてきたかを少しずつ調べると、江戸時代の人は割算の九九を覚えていたことなどを知ることが出来る。
そして、歴史の展開と数学がどうかかわってきたかを見ていくうちに、数学が今あるということは、人間の歴史の中で常に必要とされていたということだと著者は言う。
落語を聞いていて、単純に笑っているだけでなく、「そういうことってあるよね。」という感覚を持つからこそ、笑いが身近になり、笑った後に何かが残る。「そういうことってあるよね。」と感じたことの裏側に数学がある。本書により、数学が苦手な方も、もっと身近なものだと思えるのではないだろうか。(本館 濱)

『子どもの脳を傷つける親たち』友田 明美 著 NHK出版 2017年刊 一般書493.937【本館所蔵】(図書館だより2018年5月号より)

心が傷ついた時、「胸が痛む」と表現したりしますが、科学的に見ると、「心」は「脳」にあると考えるそうです。心が傷ついた時、「胸」ではなく「脳」が物理的に傷ついているということを皆さんはご存知でしょうか。
本書は、30年近く小児精神科医として子どもの発達に関する臨床研究を続けてきた著者が、科学的な視点から子どもの脳を分析し、傷つきから守る方策と、子どもの健やかな発育に必要な愛着(親子の強い結びつき)による安心感、自己肯定感がいかに重要かを説いています。
脳が傷つく要因となる行為を総称して「マリルトリートメント」と言い、言葉による脅し、威嚇、罵倒、あるいは無視する、放っておくなどの行為やスマホ育児、子どもの前での夫婦げんか等が挙げられています。それによって物理的に傷ついた脳は、学習意欲の低下や非行、うつや統合失調症などの病を引き起こすことが明らかになってきました。脳が変形するという事実はかなりショッキングな内容ですが、日々子どもと接する中で、このようなマリルトリートメントは誰もが経験していることだと警鐘を鳴らし、その予防策として親や周りの大人が子どもに対して積極的に使いたいコミュニケーションの方法や、ケーススタディも多く取り上げながら、わかりやすく説明してくれています。また、少子化に比例しない虐待数増加の実態からみても、親へのサポートの重要性と、社会全体で子どもとマリルトリートメントの問題を考える必要性を訴えています。
私達はこの事実を見逃さず、家庭や社会との関わりの中で、子ども達にできることは何かを真剣に考えていかなければなりません。(本館 二井)

『認知症予防におすすめ図書館利用術』結城 俊也 著 日外アソシエーツ 2017年刊 一般書015【両館所蔵】(図書館だより2018年3月号より)

昨年末から新聞や雑誌でなにかと滋賀県が話題となったことをご存知でしょうか。実は、平均寿命に関して滋賀県が男性1位、女性4位となりました。県民の図書館での貸出冊数が全国2位(ちなみに1位は東京都です。)であることから、「図書館利用が一因では?」というユニークな解説記事も掲載されました。
さて、厚生労働省によると2025年には700万人の方が認知症となると推定されることから、認知症について、具体的な症状やその予防方法に現在、非常に関心が高まっており、関係する書籍も多数出版されています。
本書では、特に認知症を予防する方法として図書館を利用することを薦めています。例えば、図書館までのウォーキングで足腰を鍛えることができ、多岐にわたるジャンルの本を手に取ることで、知的好奇心を刺激することができ、読むことで、脳をより活性化させることができます。音読や読み聞かせをすることで、声を出す・聴く・文章や絵を目で味わうなど五感の感覚を養うことができ、さらに図書館の各種イベントに参加することで、コミュニケーシュンを図り、仲間をつくることができるなどのメリットを挙げています。他にも専門理学療法士の資格を持つ著者が図書館で実施した講座活動も紹介しており、読書の合間にできる椅子を使った簡単な体操など参考になります。
草津市では、「健幸都市」づくりに取り組んでいます。ぜひ、図書館を皆さんの「健幸」づくりに役立ててください。(南館 川端)

『くらべる時代 昭和と平成』おかべ たかし 文 山出 高士 写真 東京書籍 2017年刊 一般書210.76【両館所蔵】(図書館だより2018年2月号より)

昨年12月、正式に天皇陛下の退位が平成31年に決まり、「平成」という元号もあと1年となりました。
本書では、「昭和」と「平成」の時代を象徴するものを比べ、写真と文章で紹介をしています。お寿司のシャリの大きさが昭和と平成で変化していることをご存知でしょうか。お寿司屋さんでお酒を楽しむ人が増えたり、女性客の増加にともなうニーズに合わせたりということが要因のようです。昭和の時代と比べ、便利に改良されたものもあれば、公園の回転塔遊具などは、危険だという理由から撤去されてしまうなど、その姿が消えていくには様々な理由があります。しかし驚くことに、本書に掲載されている写真は、全て現在撮ったものだそうです。最近ではすっかり見られなくなった丸いポストやデパートの屋上の観覧車なども掲載されており、今もどこかにひっそりと昭和の風景や象徴が存在していることが分かります。著者は、昭和っぽいものを探すことよりも平成っぽいものを探すことのほうが難しかったと書いています。確かに、どんどん新しいものが世の中に出てくる現代では、定番のものを探すことは案外難しいのかもしれません。
元号が新しくなり、あと10年、20年も経てば「平成」という時代が懐かしく感じられるのでしょうか。これからの新しい時代を想像しつつ、本書で、「昭和」と「平成」の2つの時代の違いをお楽しみください。(南館 村田)

『小説の言葉尻をとらえてみた』飯間 浩明 著 光文社 2017年刊 一般書814【南館所蔵】(図書館だより2018年1月号より)

小説を読んでいる時に、ストーリーに関係ない所で「この部分が面白いなぁ」と思うこと、みなさんにはありませんか。
本書は、国語辞典の編纂者である著者が、小説の登場人物の台詞を捉えて、こういう所が面白いと解説してくれる本です。
また、紹介されている物語のジャンルは、エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル…など様々です。例えば、第1章では、朝井リョウ著の『桐島、部活やめるってよ』(集英社)が取り上げられています。
まず、著者は文中に出てくる高校生の言葉「貸したるんや」と「重いんや」に注目しています。「~や」を使うところは関西方言の特徴であり、現代では「~や」の使用地域は、関西を中心として、東はざっと富山・岐阜・三重あたりまで及んでいるそうです。そして、「貸したるんやで」(貸してやるんだから)、「でかいで」(大きいから)のように、理由を表す「~で」を使うのは、中部地方などの方言に見られる特徴であり、彼らの話す言葉には、関西方言と中部方言が混ざっていると分かるそうです。
こういう性質を持つ方言としては、岐阜方言が真っ先に挙げられると著者が考えたとおり、朝井リョウ氏の出身地が岐阜県と知って驚きます。物語の台詞には、作者の生まれ育った言葉が反映されている…という、とても興味深いエピソードです。『三省堂国語辞典』の編集委員ならではの話術ならぬ語(ことば)術をご堪能ください。(南館 濱)

『ちょっとマニアックな図書館コレクション談義』内野 安彦 編著 大学教育出版 2015年刊 一般書014.1【本館所蔵】(図書館だより2017年12月号より)

「図書館で働く人って具体的にどんな仕事をしているんだろう?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。実際、私も図書館について勉強するまではカウンター業務しか知りませんでした。しかし、図書館の裏側では、地域に合わせた資料収集、興味を惹く棚作りなど、誰もが快適に利用できる図書館を目指して図書館員は日々悩み考えています。
本書は、著者を含む5人の図書館員が、特殊な自館のコレクションを紹介しながら、図書館に対する思いや野望を楽しく語っています。例えば、子どもに大人気のヒーローに関する本を集めて「ヒーローコーナー」を作ってみたり、ふつうは女性向けの本に埋もれてしまう男性ファッション誌を集めて「男性のファッションコーナー」を作ったり。そんな変わったコレクション作りに対する図書館員の思いは、読んでいてワクワクします。
また、図書館では、本の貸出を行うだけでなく、調べものの相談も受けています。本書の中では、「自分のルーツを知りたい」「自分が知らないきのこを知りたい」「自分の病気について調べたい」という方々との出会いについても語られており、ほっこりするエピソードや感動するエピソードが盛り込まれています。
図書館を一度も使ったことのない人には、図書館を身近な存在として、図書館をよく利用している人には、図書館の裏側を知ってもらえる作品です。(本館 神村)

『写楽殺人事件』高橋 克彦 著 講談社 1983年刊 一般書913.6タ【両館所蔵】(図書館だより2017年11月号より)

「殺人事件」の書名から、個性的な登場人物やあっと驚くトリックを期待すると裏切られる。いったい作者は何を書きたかったのか。作中の浮世絵研究者の言動や行動、命をかけて守りたかった秘密や研究の成果を通して、作者の目的が明らかになっていく。
江戸時代後期に、庶民の文化として花開いた浮世絵そのものを主人公とした謎解きが、デビュー作の本作だけでは収まり切れず『北斎殺人事件』『広重殺人事件』と続く「浮世絵三部作」を次々と創作した原動力であろう。
観光案内のカット等にも用いられる浮世絵は、現代の漫画やカワイイ文化の遠い先祖のようにも例えられる。今日、多くの作品に触れることができる「浮世絵版画」は、版元(出版社)が企画し、絵師・彫り師・刷り師ら職人が協働で作り上げ、時代と共に生きて、その多くが、はかなく、こっそりと消耗されていった作品だったことが理解できるようになる。
掛け軸や店の装飾といった実用的な一品物(肉筆画)は、絵師の個性が発揮されたようだが、贋作の存在も含めて、作品の謎解きに一役かっている。 
作中の登場人物の振る舞いや会話から、江戸を中心に、庶民が愛好した息吹を感じられるものの、その多くが時代と共に忘れられていった浮世絵。
幸い草津の周辺は、江戸から遠く離れていたにも関わらず、多くの絵画が残された憧れの地だった。本書は浮世絵の見方を学び、身近な地域の作品をより楽しく接することができる格好の入門書だと思う。(本館 中村)

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