こんにちは市長です(グループ)(平成27年7月14日開催分)
更新日:2015年9月14日
市長が、まちづくり活動をしているグループや個人などと対話する「こんにちは市長です」の概要を、広報課でまとめたものです。
日時
平成27年7月14日(火曜)午後3時から午後4時まで
場所
草津市役所 市政談話室
相手方
国際女子部(代表 中西まり子さん)
主な対話内容(内容は、広報課で編集しています)
橋川市長
本日は「こんにちは市長です」にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。お話をお聞かせいただき、市政に反映してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
国際女子部
よろしくお願いします。私たち4人は、みんな別々のフィールドで活動しています。自分たちで問題を認識して一緒に共有し、これからのつくりたい未来のことを考えて、一歩踏み出し、お互いに繋がっていければと思っています。多様性を受け入れる土壌がある草津市に成長していくお手伝いができればと思っています。
橋川市長
別々のフィールドで活躍していただいていたところもあろうかと思いますが、こういう形で互いに連携して、それぞれの良さをさらに発揮していただき、周りも助け合っていくというような繋がりを作っていただいて、私も大変嬉しく思います。
国際女子部
公民館での仕事もやらせていただいて、行政の仕組みも少し分かってきた中で、この国際女子部に何か協力できることがあったらいいなと私も参加しております。
国際女子部
英会話のサークルをさせていただいております。子どもからシニアの方まで、常に習いたいことの上位に入っている英会話ですが、2020年の東京オリンピックの開催に向けて日本全体がもっと多国共生に対する意識を深めなければいけないという側面にも来ていると思っています。
一方、地域社会の中での地道な活動もとても大事だと思っておりまして、この国際女子部の中で私も少しお手伝いさせて頂けたらという気持ちで参加しております。
国際女子部
湖南消防南消防署で、機能別消防団員の研修に参加させて頂きました。今年度は9名の外国人が任命されるそうです。日本初の取り組みと知って、草津市は素晴らしいと感動しています。
外国人が外国人をサポートする、言葉の通じない外国人を災害から守る、通訳とかそういう特別の消防団があることさえ知らなかったので、この取り組みが全国の先陣を切って草津市で行われるのは名誉なことですし、さらに発展させていければと思っています。
彼らの力が地域で活かされるような仕組み作りを草津の中でつくっていければというのが私の一番の願いです。
橋川市長
機能別消防団員に留学生など外国人に入って頂くというのは全国でも初めてですが、ここに至るまでにも、防災訓練の時に留学生の方々に市の防災訓練に参画していただいたり、防災の指導の講座も設けていただいて、立命館大学でやってきていただいたことが実ってきました。
国際女子部
最近の留学生で、特に大学院に留学される方は、ご家族と一緒に日本に来られる方が増えてきています。まだお若いので、お子さんも赤ちゃんが多いです。その関係で、さわやか保健センターの乳幼児健診の英語の通訳に何回か行かせていただきましたが、通訳という制度がまだまだ定着していないと感じました。先日行った時に、保健師から、先週来られた方が通訳なしで来られて、全く何も通じないまま終わってしまったので、今日来た方には次に来る予約も入れていただきたいし、周りの人にもこういう制度があることをもっと知らせていただきたいというようなことを通訳してほしいと言われました。現場の行政職員が、言葉が通じなくて困っているのであれば、通訳というものをもう少し簡単につけていく仕組みがあればと思いました。また、子どもの予防接種においても、日本で受ける予防接種は何かということを、母国のホームドクターの方と話すなりして日本に来ていただくような準備が必要で、大学どうしでそのような取り組みも必要かと思います。
橋川市長
お国柄によっても違いがあるかもしれませんが、立命館大学の留学生との交流の中でもそのような話は出ています。草津市国際交流協会に登録をしていただくなどし、どんな言語の方がおられるとかを把握するなど、立命館大学との仕組み作りが大切になってくると思います。
国際女子部
保健師からのアドバイスで、これを受けなさい、と言われたところで次にどうすればよいのかわからないとそこで終わってしまいます。日本へ来られる段階でシミュレーションして、プランも立てられるかと思いますので、そのあたりまで大学間の中で連携をとったうえで留学体制を整えていく必要があるのではないかと思います。
橋川市長
ご家族、特に乳幼児と一緒に来られるときが最もたいへんでしょうし、また対応が命に係わるような事もございますから、立命館大学の関係部門とこれらのケースをひとつひとつ出しながら話をする事で、もう少し広がった対応につなげていければと思います。
国際女子部
検診に関しては無料で、通訳もついて、しかも本当のドクターに見てもらえると、皆さん非常に喜んでおられる印象も受けます。国を代表して来られる様な留学生が多いのも事実ですので、草津に来て良かったと思って帰っていただきたいと願います。可能な限り事前に準備できる事は対応してもらえればと期待します。
橋川市長
個人生活に任せっきりするのではなく、留学生を預かっているという気持ちにより、留学生もスムーズに生活ができ、勉強もできるというところをしっかりと押さえておく必要がありますね。病院での対応はどうでしょうか。
国際女子部
何回かお見舞いに行ったことがあります。たとえば、アフガニスタンの方で、2か月程度入院されておられましたが、普通にされていました。
橋川市長
病院では対応されているということですね
国際女子部
困ったということはあまり聞いていません。
国際女子部
私が受けた全国市町村国際文化研修所(JIAM)が行う多文化共生マネージャー養成という研修ですが、合計10日間の研修です。JIAMは大津市にありたいへん近く、全国からいろいろな人が集まって来て、そこでネットワークができ、アイデアを聞いたりもできます。きっと行政の中でもそういう素晴らしい人材が育って頂けると思います。草津市でも、若く素晴らしい人材が沢山おられるので、ぜひ受講し市政運営に役立てていただければと思います。
国際女子部
多文化共生の取り組みについて職員が研鑽を積むというような取り組みができればと思っています。
国際女子部
多文化共生というものも一つのキーワードではないかと思います。さまざまな国の人が全く異なった文化を持ち、それぞれを認めて、自分も生活していくという事を、一人一人が認識できれば、相手に対して優しくなれると思います。教育の中にも多文化共生を取り込み、子どもたちにも浸透させ、草津市をさらに良いまちにしていけたらと思います。
橋川市長
子どもたちには、「わくわく異文化交流」という取り組みで、各小中学校に留学生の方に来てもらって交流するということをやっておりました。
国際女子部
応募してくれる留学生が少なくなり、今年度は教育委員会から草津市国際交流協会に依頼があり、市内の小学校にタイ人を2名と中国人1名の派遣を行いました。このときも、対応等が学校によってまちまちで、もう少し充実できないかと感じました。
橋川市長
仕組みがきちんと整っていないのかもしれません。
国際女子部
仕事として対応できるような仕組みが必要だと思います。
橋川市長
行政の窓口や担当職員などを明確化し、常日頃から顔と顔の見える関係でいることが大切ですね。
国際女子部
関心の強い職員に研修を受講していただく方が効果があると思います。
国際女子部
東京オリンピックの開催も決まり、グローバル化していく社会の中で多文化共生という地域意識は、日本人全体にとって大事なことだと思います。
橋川市長
私もそう思います。特に民間交流ですね。人と人との交流の国際的な取り組みの基本だと思いますし、そういう意味でも多文化共生というこの精神を常に持つことで、その対応ができるでしょう。留学生の方々には、日本に来て学び、生活をし、良かったなという事でいつまでも住んでいただくのもいいし、また帰国されてからも交流が続いたり、気持ちも繋がっていくことが大切だと思います。このような取り組みのために、今後もご支援やご協力をお願いします。
国際女子部
最後になりますが、文化庁の事業で、生活者としての外国人のための日本語教育事業というのを今回初めて草津市が採択されましたので、シンポジウムが開催されますが、これは、市民の皆さんに、多文化共生とは草津ではこのように展開しているということを周知するものであり、一つの投石になればと思っています。草津アミカホールで行いますので、市職員の研修にも活用できるかと思います。よろしくお願いします。
橋川市長
皆さんには、本日はご意見、ご提言をありがとうございました。これからもよろしくお願いします。