こんにちは市長です(平成28年11月14日開催分)
更新日:2016年12月19日
市長が、まちづくり活動をしているグループや個人などと対話する「こんにちは市長です」の概要を、広報課でまとめたものです。
日時
平成28年11月14日(月曜) 午後2時から午後2時30分まで
場所
草津市役所 市政談話室
相手方
中原 治さん(川原4丁目在住)
主な対話内容(内容は、広報課で編集しています)
橋川市長
本日は「こんにちは市長です」にお申込みいただき、誠にありがとうございます。よろしくお願いいたします。
中原さん
よろしくお願いいたします。私は、まちづくり協議会が地域の課題を解決しまちづくりを主体的に進めていくことに大いに賛同しておりまして、市民として、またまちづくり協議会の活動経験から、お話をさせていただきたいと思います。
まちづくり協議会の設置は市長の肝いりの事業として始まりました。初期の段階から安定に至るまでは、市が積極的に指導力を発揮して進めていただき、安定期に入れば独自にやってくださいとお任せしていくことはよいと理解しています。
しかしながら、各学区で違いはあるとは承知していますが、まちづくり協議会の存在が地域の住民に浸透していない、またまちづくり協議会の活動が地域にみえてこない現状があるのではないかと感じております。例を申しあげますと、地域の会合で、自治会の長に、住民の方が「まちづくり協議会は何をされていますか」と問われた際に、的確に答えられなかったこともあったようです。
住民に浸透していない原因としては、立ち上げの際に、市として期限と支援を明示し、そして地域も進めないといけないと、急ぎすぎたところがあり、地域住民に理解を得るチャンスが少なったのではないかと考えています。設立当時、市も市民にまちづくり協議会の活動を知っていただくことが最大の課題であると認識されていましたが、その後、広報活動がほとんどなされていないのではないかと考えます。何度か、担当課に伺った際、「まちづくり協議会の活動に関してタッチすることはできない」や「メッセンジャーとして伝えておく」といったように、全体の流れの中で、市のパイプ役としてのサポートが弱い感じもあり、まだまだ強いリーダーシップが必要なのではないかと思っています。
提案としては、認知度向上のため、紙面よりも言葉で話していただく方が伝わると思います。市長が出向くことは大変ですので、講演会を開催していただき、講師は、以前、市の協働コーディネーターの方からの講演をお聞きしたことがあり、大変わかりやすく説得力がありましたので、市職員ではなく、このような方をぜひ活用してPRされてはいかかでしょうか。時間をかけて説明して理解を求めることで、住民に浸透してうまく機能していくのではないかと考えます。
また、まちづくり協議会の活動が住民にみえてこないのは、今までの諸団体の事業を踏襲した型になりがちなこともあり、まちづくり協議会の設立の背景や目的を理解していただくことが大事ではないでしょうか。たとえば自治会からの選出も一年でかわられ、理解を深めないまま終わるということもあるでしょうから、まずは、まちづくり協議会役員に対しては目的・背景を理解してもらう、そして地域住民には理解・啓発活動を繰り返してやっていくといった、地道に手順を踏んでいくと良いと思います。一つずつ積み上げていき、一つずつ増えていくことで十の力になると思っています。
橋川市長
市は、まちづくり協議会の設立には、自ら地域の課題を発見して解決していこう、地域あげて取り組んでもらおうと、大きな目的を持って進めています。そのために、各種事業を実施される際、地域あげて意識を持ちながら取り組んでいただく形にもっていくために、まちづくり協議会はどのようなものであるかということを、ご意見のように住んでおられる方に広く認識してもらうべきであると考えています。
認識していただく方法としてはご提案のように、研修会や講演会などで、わかりやすく事例を交えた話を聞くということが良いと思います。市では、現在、自治会等への出前講座のメニューにも含んでおりまして、お申込みがあれば講師を派遣して説明する仕組みをつくっています。講演会も、去る3月には大学の先生をお招きしての全体会も実施しました。まちづくり協議会のほうでも研修をされていることもあります。いろいろ取り組んでいただいているところもありますが、出前講座などをもっと利用してもらうように啓発していかなければならないと思います。
また、広報くさつを活用した啓発や、宿場まつりで活動を紹介する啓発ブースを出して、周知に努めています。まちづくり協議会のほうでも、地域情報誌で活動内容を紹介されておられます。このように住民の皆さんに知っていただくよう、みえるように取り組んでいるところですが、いま、お話をお聞きしてさらに強く進めていかなければいけないと思ったところです。
中原さん
ぜひ、お願いしたいと思っています。住民にいかに関心をもっていただくかと考えたときに、紙面ではなかなか読んでもらえないので、言葉で訴えてそれを心で聞いてもらう、気持ちに訴える。そうするとどんどんうまくいくと思います。心にしみる言葉で伝えていくと、自ずと「協力しなければいけないな」になると思います。出前講座を実施されたところでは、通り一遍の話であったようで、ぜひ協働コーディネーターの方などから説明していただくとよいと思っています。
また、まちづくり協議会の組織には、基礎的コミュニティの代表者が運営に参加していることと施行規則に書いてありますが、自治会の長が、まちづくり協議会の組織の中核に参画していないことも原因の一つにあるのではないかと考えます。多くの方の参加が大切だと思います。まちづくり協議会の運営は緩やかな流れでというスタイルは理解できますが、反面、公金が使われていますので、市もしっかりとサポートをお願いしたいと思います。
橋川市長
各まちづくり協議会に、組織構成や運営については委ねておりますが、市としては、公金の支出に関しては、市民の皆さんから不信感を招かないようしっかりと確認して進めてまいります。
中原さん
期待しています。また私も協力してまいりたいと思います。本日は、大変貴重な時間をいただきましてありがとうございました。
橋川市長
こちらこそ、貴重なご意見をいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。