令和2年　年始訓示

この文章は、市長から職員に向けたメッセージです。

皆さん、新年明けましておめでとうございます。

輝かしい新春を迎えられたこととお喜び申し上げます。

昨年を振り返りますと、平成から令和へと新たな時代を迎えた年でございました。5月1日の改元の日には人生の記念日として婚姻届や出生届を提出に来られた市民の皆様を、特設窓口でお迎えしたことが懐かしく思い出されます。

また、6月にはYMITアリーナが完成し、オープニングイベントとして東レアローズの記念試合が行われ、その後も、大相撲夏巡業草津場所やBリーグ滋賀レイクスターズの試合、イナズマフードグランプリなど、多くの御利用をいただいております。これからも本施設で様々なスポーツやイベントが行われ、健幸都市くさつやまちの活性化の拠点となることを期待しております。

また、年間を通じて市内各地で様々な催しやサービスなどが行われ、多くの方々が草津市の魅力に触れていただくことができたと感じております。職員の皆さんには、それぞれの職場、部署におきまして、市民の皆様が住みよいと感じられるまち、豊かさを感じられるまちとなるよう、御尽力いただきました。

こうした現場での積み重ねが、市民の皆様との信頼関係を築いていることを感じ、皆さんに感謝申し上げます。

さて、今年は皆さんも御承知のとおり、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年です。

大会の計画・準備にあたっては「ダイバーシティ＆インクルージョン」を大会成功の原動力として掲げられています。これは多様性を尊重し、異なる価値観や能力を活かしあうことで、イノベーションや新たな価値創造につなげ、一人ひとりが心から楽しめる大会を実現しようというものです。スポーツの世界では個の力を極限にまで高め、競い合う個人競技があります。また、選手一人ひとりがそれぞれ役割を果たし、互いを信頼し、助け合い、結集することで、大きな力を発揮する団体競技があります。個人の力とチームワークの力を結集した素晴らしい大会となるよう、みんなで盛り上げていきたいものです。

この「ダイバーシティ＆インクルージョン」は、市役所の職員にも通ずるものであります。皆さん一人ひとりがそれぞれの職場において市民の皆様と真摯に向き合い、個人の力を発揮しつつ、職場の仲間を互いに尊重し、知恵を出し合い、また部局を越えて連携・協力し、チームワークの力を発揮することで、多くの方の感動、共感を生み出し、新たな課題も乗り越えていけると考えます。

そして、10年後、20年後の明るい未来の「草津」の創造という大きな使命を果たし得ると思います。

今年も職員一人ひとりが行政のプロフェッショナルであるという気概をもち、市民の皆様や、共に働く仲間のことを思いながら、それぞれの持てる力を存分に発揮していただきますようお願いします。

そして市民一人ひとりに「草津市に住んで本当に良かった、住み続けたい」と心から言っていただける草津のまちづくりを、市民の皆様とともにつくりあげていこうではありませんか。

令和2年が素晴らしい一年となりますよう、皆さんの御健幸と御活躍を心より祈念いたしまして年頭の訓示といたします。