株式会社人機一体視察

16時00分　市内に本社を構える株式会社人機一体（人機社）を視察訪問しました。
2007年10月に設立された人機社は、草津市にある立命館大学びわこ・くさつキャンパス発スタートアップで、先端ロボット工学に基づく知的財産を活用しながら新たな分野にチャレンジする企業です。初期には、立命館大学と独立行政法人中小企業基盤整備機構が共同で運営する「立命館大学BKCインキュベータ」で専門技術や新事業を創出するためのノウハウなどを蓄積され、2016年からは、草津市の青地町の「秘密基地人機一体」に移転し、先端ロボット工学技術に基づく新規事業開発支援のための知的財産活用サービスを展開されています。
先端ロボット工学技術は、大きな力を持つロボットに重作業はもちろん、器用な作業までも、遠隔操作で直感的に行わせることを可能とする「パワー増幅バイラテラル制御」と呼ばれるもので、それにより、落下リスクのある高所作業や有毒物質が残る解体現場での危険作業など、これまで人が行わざるをえなかったフィジカル的な苦役を無用にすることが期待できます。
本日の訪問では、JR西日本、日本信号株式会社、人機社で共同開発された「零式人機ver.2.0」というロボットの操作をしていただき、左右の手で物を持ち替えたり、両手で器用にブロックを組み立てたりといった、まるで人間のような繊細な動きをするロボットの姿を拝見させていただきました。また、私自身も実際に操作させていただき、初めて操作したにも関わらず、大きなロボットがいとも簡単に操作できたことに大きな衝撃を受けました。
人機社は、自社の強みである先端ロボット工学技術に基づく知的財産をプラットフォーム（基盤）とすることで、危険な作業を余儀なくされているユーザー企業、ロボット開発に課題を抱えるメーカー企業と共に協力体制を構築しておられます。
今後、こうした動きがさらに活発化することで、先端ロボット工学技術が一日でも早く社会実装されることを御期待申し上げるとともに、今後も、本市がお役に立てることがあれば喜んで連携・協力させていただく旨申し上げました。

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