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司書のおすすめ(「図書館だより」より)

更新日:2022年1月27日

毎月発行している「図書館だより」に掲載した「司書のおすすめ」です。本選びの参考にしてください。
資料によっては、貸出中の場合があります。詳しくはお問い合わせください。

『夜ふけに読みたい不思議なイギリスのおとぎ話』FLORA・ANNIE・STEEL [再話] 吉澤 康子 編訳 和邇 桃子 編訳 アーサー・ラッカム 挿絵 平凡社 2019年刊 一般書 388.33【南館所蔵】

夜のひと時に読書をされる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。子どもの頃、眠る前に読み聞かせやおはなしを語ってもらったことがあるという方も多くいらっしゃることと思います。私はお話の途中でぐっすり眠ってしまったことや、反対に続きが気になって眠れなくなってしまったこともありました。
本書は、イギリスで読み継がれている19のおとぎ話を「夜ふけに読みたい」と題し、掲載しています。訳者のあとがきによると、イギリスの童話が日本に入ってきたのは明治時代だそうです。今も多くの方に人気の「不思議の国のアリス」や「ピーターパン」などが日本でも読まれるようになりました。今回描かれているアーサー・ラッカム氏の挿絵が当時のイギリスや日本でも使われており、細かな描写とユーモラスなキャラクターの味わいが昔も今も親しまれています。
冒頭では、ラッカム氏が飼っていたという猫たちがキャラクターになって登場し、おとぎ話を紹介してくれます。「ジャックと豆の木」や「三びきの子豚」など私たちがよく知る昔話も収録されていますが、記憶している物語とは少し違うと思われる方もいらっしゃるでしょう。私は、三びきの子豚の意外な結末に驚かされました。昔話は、土地や時代によって変わったり編者によっても変わったりします。最近では、内容が残酷だからと結末を変えてしまうこともあるようですが、昔話で語られるからこそ受け入れられる教訓があると思います。登場人物たちが様々な窮地を乗り越えて幸せになったり、逆に愚かな行いが災いを招いたりする姿は、子どもだけでなく大人も引き込まれる魅力があります。
不思議で少し恐ろしくもありながら、ユーモアたっぷりのおとぎ話の世界を存分に味わってください。(南館 村田)

『虎の牙』モーリス・ルブラン 原作 南 洋一郎 文 ポプラ社 2000年刊 児童書 953 ル【両館所蔵】

私が初めて「読みたい本」に出合った記憶は、小学校の図書室の片隅で『怪盗ルパン全集』(ポプラ社)を見つけたときに遡る。そこで、寅年の新年にあたっては、「初心忘るべからず」のことわざにならい、本書を紹介したいと思う。
大富豪コスモ・モーニントンが2億フランの財産を残して急死した。妻子のない彼の遺言状には「遺産は遠縁の者、これがいないときは親友のドン・ルイス・プレンナに譲る。これらの人々の捜索をパリ警視庁に依頼する。」と記されていた。警視総監は腕利きの刑事を派遣したが、血縁者の捜索は難航、相続人候補としてスペインの貴族プレンナが警視庁に呼び出された。このプレンナの正体こそ怪盗ルパンで、猛獣のような歯型がついたチョコレートを証拠品として持ち帰った刑事が毒殺される現場に立ち会った彼は、コスモも同じ毒で殺されたことを知る。ちょうどそこへ、青ざめた老人フォービィユがやってきて、自分も今夜殺されると騒ぎ立て、ルパンはこの老人の屋敷で毒殺魔と対峙することになる。すると、犯人を示すのであろう証拠品の歯型は、なんとフォービィユの美しい妻マリアンヌと一致するのだった。彼女の逮捕後、真犯人は別にいると悩むルパンの屋敷では秘書のルバスールが怪しい動きを見せはじめ、彼に危険が迫る展開に目が離せなくなる。
なお、本編の読後は「ルパン同好会会長」による解説も忘れずにお読みいただきたい。本書が著名な推理作家たちの作品に多大な影響を与えていること、また、本編中では明かされていない謎についても言及している。
児童向けの本なんて、と侮ることなかれ。子ども心にも夢中になった怪盗紳士の活躍とロマンスは、大人になってなお一層楽しめること請け合いである。今年もみなさんが一冊でも多くの「読みたい本」に出合われることを願うとともに、一人でも多くのルパンファンが生まれんことを密かに願う。 (本館 大西)

『闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』木村 敬一 著 ミライカナイ 2021年刊 一般書785.22 【南館所蔵】

今年も、厳しい状況の一年でしたが、心躍る出来事もありました。東京オリンピック・パラリンピックでの、滋賀県出身の選手の活躍には、応援にも力が入りました。その中の一人、競泳の金メダリスト木村敬一氏、自身初の著書が本書です。
以前に、市内の小学校で講演されたことがあり、子どもたちを前に、全盲であることはハンディではないこと、チャレンジすることの大切さを、自身の体験を通じ、失敗談も交えユーモアたっぷりに話して、子どもたちも熱心に聞き入っていたそうです。著書でも、講演について「聞いてくれた子供にとって何かのきっかけになればと思い、なるべく受けることにしている。」と語っています。
著者は、わずか1歳で増殖性硝子体網膜症を発症し、福岡の専門医へ通院、7回の手術の甲斐もなく2歳で全盲になりました。滋賀県立盲学校の4年生で水泳を始め、12歳で筑波大学付属特別支援学校へ、ロンドン大会・リオ大会で合計6個のメダルを獲得しましたが、その後一念発起しアメリカに単身で乗り込み、更なる高みを目指しました。夜中に学生寮を脱走・買い食いし、4階までよじ登り帰ったこと、駅のホームに落ち、その当日の教員採用試験にまで落ちたことや、ボルチモアで元メジャーリーガーの上原浩治氏の自宅にホームステイしたことなど、とんでもないエピソードも満載です。波乱万丈の半生は、障害者はこうだろうという私の勝手な思い込みをことごとく打ち破りました。
著者は、「闇は決して暗くもなく、怖くもない、どこまでも続く希望にみちた、無限の可能性がある世界である」ことを私に教えてくれました。「僕が闇を泳ぎ続けることができたのは、…本当に数えきれないほどの多くの人々のおかげ」と語っています。この言葉が、あの一番高い表彰台で「君が代」を聞き熱い涙を流した著者の姿に重なります。 (本館 川端)

『精神科医が教えるストレスフリー超大全』樺沢 紫苑 著 ダイヤモンド社 2020年刊 一般書498.39 【両館所蔵】

本書は、精神科医の著者が、人生で直面する様々なストレスを解消するための具体的で実践的かつ効果的な方法を経験に基づいてシンプルに紹介した指南書です。まず序章では、すべてのストレス解決の基本となる5つの実践方法が紹介されています。各章では、人間関係、プライベート、仕事、健康、メンタルの5項目に分けて、「信頼できる人」と「信頼できない人」を見分ける方法やSNS疲れを解決する方法、「お金の不安」を取り除く方法、「健康的に痩せる食事法」など、悩みが具体的に示されているので、自分の気になるところを選んで、その実践方法を学ぶことができます。各項目の最後には、さらに専門的に掘り下げたい人向けに、おすすめ本や映画など紹介されています。そして、終章では、生き方について著者がたどりついた5つの考え方と7つのエッセンスで本書がまとめられています。
全編通して、いろいろ学びたくなるフォローも行き届いていて、著者ならではの視点や意外性に刺激を受けました。
すべての悩みに共通する解決の手順は、対処法や解決法を知る(Know)。そして実行すること(Do)。「ストレスを受け止めて耐え忍ぶ人」から、「ストレスをスカッと受け流す、しなやかな人」になるノウハウを本書で身につければ、これからの時代、どんな変化があろうと大丈夫。「心と体の健康」を基盤に「幸せ」や「社会的成功」を得やすくなると、著者は言います。
新型コロナウイルスによる影響で、外出制限や自粛生活を余儀なくされている今、普通に生活するだけでも、ストレスを多く抱えています。これから続くことになる「アフターコロナ」「Withコロナ」の時代に、「ストレスの対処法」は必要不可欠なスキルであることは間違いありません。ピンチをチャンスにしませんか? 生き方を変えるのは「今」です! (本館 二井)

『作家の手料理』秋山 十三子[ほか] 著 平凡社 2021年刊 一般書 596.04【本館所蔵】

「食」に関する小説やエッセイ本は数多く出版されている。私自身、特別選んでいるわけではないのに、読み終えた本を振り返ってみるとなぜか食べ物が登場するものが多いのは、美味しそうな表紙やリード文で紹介されている料理の描写についつい引き寄せられているせいかもしれない。
本書では、向田邦子氏をはじめ、茨木のり子氏や牧野富太郎氏など各分野で活躍した著名人たちが自身の食へのこだわり、思い出の料理や得意料理などを綴ったものを4つの章に分けて紹介している。エッセイには、写真もイラストも出てこないが、著者たちの文章からは様々な料理の作り方の工程や出来上がりが目に浮かび、さすが書き手の名手たちであると思わせられる。
脚本家・作家である向田邦子氏は、半月の海外渡航を終え、帰国後いちばんに作ったのが「海苔弁」だったそうだ。ご飯を炊き、海苔をのせ、肉のしょうが煮と塩焼き卵をつけるというシンプルな料理だが、向田氏の手にかかるととびきり贅沢な料理に思えてくるのが不思議である。また、同時通訳者・作家の米原万里氏が紹介している料理が「トルコ蜜飴」と「ハルヴァ」である。材料や作り方は似ており、砂糖、蜂蜜、ナッツ類などを泡状にして固めたお菓子だそうだ(諸説あり)。見たことも食べたこともないお菓子だが、幼い頃の思い出と一緒に描かれているお菓子はとても美味しそうで、どんな味や食感がするのかと想像するとわくわくする。
最近のレシピ動画やレシピ本の料理は、動画や写真を使って分かりやすく丁寧な手順が紹介されており、日々の献立に役立てている方も多いと思う。しかし時には文章から出来上がりを想像しつつ、初めての料理に挑戦してみるのもおもしろいかもしれない。 (南館 村田)

『東京ディストピア日記』桜庭 一樹 著 河出書房新社 2021年刊 一般書 916サ【本館所蔵】

ディストピアとは、ユートピア(理想郷)の対義語で「暗黒世界」とも訳される。「コロナ禍」と称される不自由な生活に突如放り込まれ、いつ抜け出せるかわからない不安を抱える現在、まさに「暗黒」と感じている方も多いかもしれない。
日本に新型コロナウイルスのニュースが流れ始めた頃、新聞連載『小説火の鳥』執筆のために太平洋戦争の資料を読み込んでいた著者は、感染拡大に対する各国の対応や人々の反応の中に戦時下とシンクロするものを感じ取り、危機感を覚える。そこで、国家による歴史「正史」には残らない、私たちひとりひとりのささやかな日々の歴史「稗史」を残すため、身近に見聞きしたことと新型コロナウイルスに対する世界の動きの両方を一年に渡り記録したものが本書である。
著者の暮らす東東京の下町は、インバウンドの観光客が来なくなり、緊急事態宣言の発出で飲食店は休業し、みるみるうちに閑散としていく。その中で“いつものカフェ”“ホテルのラウンジ”“クラフトビールのバー”“おじいちゃんマスターの喫茶店”“美容院”など、行きつけの場所の人たちとのやりとりや、変わっていくこと、変わらないもの、そして自分の気持ちの揺れ動きを丁寧に拾い集めている。
喫茶店のマスターが「世の中にゃ、変えていかなきゃいけない問題がたくさんあるが、他に選択肢がなくなり、もう変わるしかなくなっちまうまで、人間ってのはなかなか変われないもんだよなぁ」と呟いたことをきっかけに、今こそ社会の問題を根本的に変えていくことができる時なのではないか、と著者は考え始める。
アフターコロナの世界をどう生きていくのか。漠然とした不安はあるとしても、著者が頼もしく感じたという冷静に未来予測をする若者たちのように、“根拠ある推測をもとに最悪の状態をサバイブする”姿勢でありたいと思う。(本館 大西)

『生きるぼくら』原田 マハ 著 徳間書店 2012年刊 一般書913.6ハ 【両館所蔵】

いじめを受け、ひきこもりになった主人公の麻生(あそう)人生(じんせい)24歳。一日じゅう、四畳半の自室にこもって暮らし続けていた。働いてもいないし、学校にも通っていない。ネットで世界とつながり、母に買い与えられたカップ麺とコンビニのおにぎりが主食の日々を送っていた。ところがある日突然、母が書置きをして失踪したのだ。〈あなたはあなたの人生を、これからも好きなように生きていってください。母より〉手紙の横には年賀状と現金の入った封筒が置いてあった。幼い頃家族で訪れた蓼科のおばあちゃんからの年賀状に、「余命数か月」とあり、人生はおばあちゃんに会いに行く決心をする。田舎で一人暮らしのおばあちゃんは認知症を患っていた。人生のことを覚えてもいない。そして同じようにおばあちゃんを慕う、つぼみと出会う。
物語は、いじめからひきこもりとなった人生と対人恐怖症のつぼみが、おばあちゃんと一緒に暮らす日々を幼い頃の思い出と交錯させながら丁寧に描いている。不器用な二人はぶつかったり、時に苦しんだりしながらも、たくさんの『かっこいい大人』達に助けられながら少しずつ変わり、成長していく。その姿は、彼らが挑んだ米作りについて語ったおばあちゃんの言葉と重なる。「初夏から梅雨にかけては、苗はどんどん分けつしてすくすく育っていくの。葉っぱは青々として、丈もぐんぐんと伸びる。七月頃の水田風景は美しいわね。このあたりでも、八ヶ岳を背景に広がる水田の風景を見れば、目で呼吸したような気分になるのよ。そうね、この頃の稲は青年期。青春時代そのままに、生き生きとエネルギーに満ちて、生きることを謳歌しているみたい。」
親子、家族、いじめやひきこもり、認知症、生きることなど、読者によって考えさせられるテーマが様々取り上げられているが、本書で誰もが感じ入るのは、一粒のお米の尊さではないだろうか。読後は炊立てのお米でおにぎりを作ってほおばり、『生きるぼくら』を感じたくなる。 (本館 二井)

『働く理由』戸田 智弘 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007年刊 一般書 366.04 【本館所蔵】

急激な社会の変化や多様化する働き方が進む中で、仕事選びや働き方について改めて考えたり、悩んだりしている方も多いのではないでしょうか?
本書は、「『好き』を仕事にする」、「何のために働くのか?」、「21世紀の仕事論」など、仕事に関する14のテーマで構成されています。テーマに合わせて、作家や哲学者、経営者、スポーツ選手といった“人生の先輩たち”が残した99の名言が紹介されているのですが、単なる名言集ではなく、その名言から学べる自分の仕事と向き合うための法則を、著者自身の経験を交えながら、説明してくれていて、読んでいて心にスッと入ってきます。
私自身も納得したり考えさせられる言葉や法則が多々あり、その一つに、「自分で試して体験してみないと、それが自分に合っているか合っていないか、やりたいかやりたくないかもわからないでしょ。やりたいことが見つかってからやるんじゃなくて、見つけるためにまずは何かやってみるんだよ。」という言葉があります。就活時代、就職に失敗したらどうしようと不安になり、憧れの職業に挑戦することも諦めようとしていた自分に、似たような言葉をかけてくれた人がいて、何事も挑戦して、一度ダメでもまた挑戦すればいいと思えたことを思い出しました。
著者は本書において、世の中の変化は激しくなる一方であり、自分の思い描いたとおりのキャリアを実現していくことは難しくなると語っています。今の世の中はまさに予測不可能です。今後、働く中で悩みにぶち当たったときに何度も読み返し、後悔しない選択をするヒントを得たいと思います。 (本館 神村)

『忍びの滋賀 いつも京都の日陰で』姫野 カオルコ 著 小学館 2019年刊 一般書 291.61 【両館所蔵】

滋賀県を占める琵琶湖の割合は?と聞かれ、県民の方の多くは「6分の1」と答えられるのではないでしょうか。いつ学んだのか記憶も定かではありませんが、大人になってもしっかりと覚えています。しかしこの数字は、他府県民の方からすると驚くべき数字のようです。
本書は、滋賀県甲賀市出身である作家の姫野カオルコ氏が、滋賀県について自虐的かつユーモラスに語ったエッセイ本です。滋賀県はすぐに「千葉」や「佐賀」と間違われてしまう、比叡山延暦寺は京都にあると思われてしまう、などのエピソードが姫野氏ならではの軽快でちょっぴり毒舌な語り口調で紹介されています。滋賀県生まれ、滋賀県育ちの私としては、そこまで自虐的にならなくてもよいのでは?と感じてしまいますが、本書に登場するエピソードの数々は、姫野氏が実際に東京へ上京してから出会った人々に言われたものだそうです。とはいえ、否定的ではないのが本書のおもしろいところです。第2章「ボーノ滋賀」では、滋賀県の名物や観光ルートをいろいろな角度から掘り下げることで滋賀県の魅力を語っており、姫野氏の滋賀愛が伝わってきます。最終章「これからの滋賀に」では、滋賀県だけでなく、地方都市が抱える問題にも切り込んでいます。
私たちは、自分たちの住んでいる地域、主要都市や特別な観光地以外には目が向かないことが多い気がします。そんな普段注目されることのない地方都市にスポットライトを当てるべく、出身作家が筆を執っています。滋賀県在住の方はもちろんのこと、県外在住の方も滋賀県の魅力を再発見できる本です。(南館 村田)

『不安な時代の家計管理』 林 總 著 すみれ書房 2020年刊 一般書 591 【両館所蔵】

新型コロナウイルス感染症の影響で私達の生活が一変し、急に収入が減った人や受注激減の個人事業主、先行きの収入不安を抱えている人に向けて緊急出版されたのが本書だ。家計が緊急事態に陥った時の応急処置について、管理会計の専門家である著者が、家計管理の基本をシンプルにまとめたもので、巻末には新型コロナウイルス感染症関連の主な支援制度が(1)個人向け、(2)事業者向けにそれぞれ掲載されている。〈財産目録をつくる〉〈過去3か月の収支を書き出す〉〈この先3か月の収支予算をつくる〉〈甘えを断ち、予算内で生活する〉〈絶対にやってはいけないこと〉〈平時を見据えて、収入を増やす〉の全6章からなり、どの章も具体的にわかりやすく解説されている。家庭の状態がひと目でわかる複式簿記の項目では、「ちょっと難しそう」と思いながらも、その必要性や一家の経営者としての考え方に納得させられたり、「ざっくり・もれなく・正確に」の見出しに、「ざっくりでいいんだ」とほっとしたものの、「どんぶり勘定は低収入より、恐ろしい」という著者の言葉にドキッとさせられたりしながら読み進んだ。特に、支出は家庭の価値観という項目では、予算を削るのではなく、価値を積み重ねる意識で予算を立てる。「節約」するのではなく、「価値を選択・集中させる」という考え方が述べられており、家族の夢や希望、幸福について改めて考える機会となった。
目をそらさず、「現実」を見ること。現実に即して、「自分の頭」で考えること。そして、決して嘘をつかず、誠実な姿勢を貫くこと。この3つができていれば、たいていのことはなんとかなると著者は断言する。これから先どんなピンチが訪れても大丈夫なように、本書で身につけたスキルと知性を使って臨機応変に軌道修正しながら、人生の幸福度を上げるための一歩にしたい。 (本館 二井)

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〒525-0036滋賀県草津市草津町1547
電話番号:077-565-1818
ファクス:077-565-0903

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