賃貸マンション退去時のトラブルと対処法(2014年3月1日号)
更新日:2015年4月10日
賃貸マンション退去時のトラブルと対処法
事例
敷金と礼金が不要の賃貸マンションを契約して8年間入居し、今春、夫の転勤が決まり引越しをすることになった。壁や床を傷付けたことはあったが、跡は残っていないし、タバコも吸わないのに、修理代として30万円を請求された。請求内訳を見たら、一部屋全体の床や壁紙、天井の張替費用だった。一部の汚れや傷だけでも借主がすべて替えるのか。天井は汚していないのに張り替えるのか。
アドバイス
国土交通省の「原状回復にかかるガイドライン」によると、通常の使い方による汚れや傷み、太陽光による畳の変色などは、家主側が修繕費を負担することとしています。毎日の喫煙で壁紙がヤニで変色した、障子に穴を開けたなどの場合は、借主の負担です。このガイドラインには、修繕費用の負担割合について、目安となる一覧も掲載されているので、トラブル発生時は参考とし、直接家主と交渉することをお勧めします。
契約するときは、退去時の原状回復の条件を確認しておくことが大切です。特に、初期費用を抑えられる「敷金礼金ゼロゼロ物件」は、家主側にとって有利な特約が設けられている場合もあるので、注意しましょう。
お問い合わせ
まちづくり協働部 生活安心課 消費生活センター
〒525-8588 滋賀県草津市草津三丁目13番30号
電話番号:077-561-2353
ファクス:077-561-2334
