賃貸住宅退去に伴う原状回復のトラブル~入退去時は、室内の状況を必ずチェック!~(2017年3月1日号)
更新日:2017年3月2日
賃貸住宅退去に伴う原状回復のトラブル~入退去時は、室内の状況を必ずチェック!~
事例
転勤のため、4年間入居した賃貸住宅を退去した。後日、管理会社(家主)から高額な原状回復費用の見積書が届いた。請求どおり支払わなければならないのか。
賃借契約の注意条項
賃貸物件の契約書には、借主が退去する際、通常の範囲を超える使用による傷や汚れなどを復旧する義務(原状回復義務)が定められています。また、特約条項がある場合、一般的な原状回復費用を超える負担を規定していることもあります。
対応策
国は、原状回復のトラブルを避けるため「ガイドライン」を作成し、現時点で妥当と考えられる、一般的な判断基準となる賃貸人、賃借人双方の責任範囲を示しています。
自然損耗に対しては賃借人の経費負担は発生しませんが、通常使用を超える傷や、煙草・ペットの臭いなどは修繕が必要です。
丁寧に使用していたにも関わらず、高額な修理費を請求され納得できない場合は、交渉して減額を求めることになります。それでも解決できない場合は、簡易裁判所の「民事調停」を利用する方法もあります。
トラブル回避のポイント
- 入居契約時に契約書をよく確認し、分からない時は納得がいくまで説明を受けましょう。
- 入退去時には、管理会社などに立ち会ってもらい、室内の状況を細かくチェックしましょう。その際、写真を撮っておくと、トラブル回避に有効です。
お問い合わせ
まちづくり協働部 生活安心課 消費生活センター
〒525-8588 滋賀県草津市草津三丁目13番30号
電話番号:077-561-2353
ファクス:077-561-2334
