7月27日 「誰もがその存在を大切にされるまちに」 (人権政策課 丸山春菜)
更新日:2015年7月27日
平成26年採用のフレッシュな若手職員がリレー形式で書き手を繋ぎながら、それぞれの視点で、業務をとおして感じたことや草津市の魅力やホットな情報を、職員の言葉で直接お届けします。
「誰もがその存在を大切にされるまちに」
幼稚園での人権教室の様子
みなさん、こんにちは。人権政策課の丸山春菜と申します。結婚式を挙げた3日後にドタバタで入庁した昨年の4月が、遠~い昔に思えるほど充実した毎日を過ごしています。ありきたりながらも「市民の皆さんの役に立ちたい」と思って入庁した私ですが、実際に仕事をする中で、市民の皆さんにとても支えていただいていることに気付かされました。
私の担当業務のひとつに、「人権擁護委員に関すること」があるのですが、人権擁護委員とは、法務大臣から委嘱され、人権相談や、人権の考えを広める活動をしている民間ボランティアのことです。草津市には13名いらっしゃいますが、委嘱の手続きや、活動をされる際の調整などが私の業務です。街頭啓発では駅で物品を一緒に配ったり、小学校や幼稚園、福祉施設等で実施する人権教室のお手伝いをしたりしています。幼稚園での人権教室では、紙芝居を読んだり、着ぐるみに入って踊ったりと、市職員になって経験するとは思っていなかったことをたくさん経験させてもらいました。
さて、人権というと、もしかしたら堅苦しい・難しそう…というイメージを持たれるかもしれませんが、私はいつも作家の落合恵子さんの言葉を思い出します。『人権とは“誰の足も踏まない、誰にも自分の足を踏ませない”こと』。この「足」とは、その人の存在そのものを意味しています。自分では気付かないうちに、あるいははずみで、足を踏んでしまうかもしれない。だから「差別をするかもしれない自分」に気付き、学ぼう。もし自分が足を踏まれても、我慢しない。それは人が足を踏まれること、つまり差別の存在を容認することになるから―。
人権ってそういうことなのかなと、この1年余りで受けた沢山の研修や出会いの中で思うようになりました。…やっぱり堅苦しいですか?笑
人権は形がないものだからこそ、知識はもちろん、自分自身の学びや成長が大きく仕事に結びつくことを感じる一方、仕事を通じて成長させてもらっていることに感謝する日々です。いつも市民の皆さんに助けられてばかりで、相変わらずドタバタの毎日ですが、誰もがその存在を大切にされるまちにすべく、誠実かつ熱意をもって取り組みたいと思います。
