平成27年 年度始め訓示
更新日:2015年4月1日
*この文章は、市長から職員に向けたメッセージです。
日々春を実感できるようになって参りましたが、本日、46人の新規採用職員を迎え、754人の新しい体制で新年度を迎えました。
本年度の組織体制は、喫緊の行政課題の解決を図るため、組織執行体制の見直しを一部行い、充実・強化を図りましたが、各所管においては、マネジメント力を十二分に発揮していただくとともに、各部局が一体となって、皆さんの持てる力を存分に発揮し、職員同士が力を合わせて、平成27年度の事務事業に取り組んでいただくようにお願いをいたします。
ここ数年、経験や知識豊富な職員が大量に退職し、現在の草津市役所は、20代、30代の若い世代の職員が過半数を超えているという職員構成になっておりまして、今まで以上にそういった若い職員の活躍にも期待をしております。
そして、ベテランの職員におかれては、「教うるは学ぶの半(なか)ば」と申しますが、若い職員を育て教えることで、自分自身の向上につなげていただいて、積極的に職員力、組織力、総合力を高めていただくようにお願いをいたします。
経験と知識の豊富なベテランの職員と、若い職員が共に力を合わせて、英知を結集し、困難な課題に対して果敢に取り組んでいただいて、皆さんの力を余すことなく発揮していただきたいと思います。
さて、本年度の予算規模は、ご承知のように一般会計で約508億4千万円となっておりまして、ロードマップに掲げた各施策の着実な実行と、第五次草津市総合計画第二期基本計画の推進を図っていかなければなりません。
防災安全のまちづくり、教育の充実、子育て支援の充実、高齢者福祉の充実、スポーツ健康づくりの推進と、リーディングプロジェクトの草津川跡地の空間整備、中心市街地の活性化、コミュニティ活動の推進などの各事業を、スピード感を持ちつつも、着実かつ丁寧に実行していくことが必要であります。
さらには今、国をあげて取り組まれております「まち、ひと、しごと創生」、草津市においても本格的に取り組み、草津市域全体の活性化に向け、産業、農業や工業、商業、観光などの産業振興にも取り組み、草津の活力と魅力を高める総合戦略を策定、実行していく必要があり、将来の人口減少が40%や30%と言われていますが、草津市においては人口減少に歯止めをかけるということで、「住みよいまち、働きやすいまち、行ってみたいまち草津」をつくるため全庁あげての取組みをお願いします。
ここで2つの言葉をみなさんに紹介しておきます。
1つ目は、「2階級上の目線でやりなさい」という言葉であります。一般職員は課長の、課長は部長の、部長は市長の立場で、その立場なら一体どう考えていくのかということを問い直して、大所高所に立っての物事を考えた取り組みで仕事にあたっていただきたいと思います。
2つ目は、今年の大河ドラマで「花燃ゆ」が放送されていますが、吉田松陰が好んで使っていた私の座右の銘である「至誠」という言葉であります。
「至誠(しせい)にして動かざる者は、未(いま)だ之(こ)れ有(あ)らざるなり」誠を尽くせば、人は必ず心動かしてくれるということであります。
誠心誠意、職務にまい進することで、市民や草津を訪れていただく方々の心を動かせるものと確信をしているところであります。
最後になりましたが、職員の皆さんには健康管理に十分留意していただき、充実した1年を送っていただくことをお願いして、年度初めにあたりましての挨拶とさせていただきます。
共にがんばってまいりましょう。