平成29年 年始訓示
更新日:2017年1月4日
*この文章は、市長から職員に向けたメッセージです。
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
輝かしい新春を迎えられたこととお喜び申し上げます。
今年も、13万1千市民の皆様が、草津市に愛着を感じ、暮らしやすさを実感していただけるよう、職員それぞれの持てる力を存分に発揮していただきますようお願いいたします。
さて、皆さん御承知のとおり、日本は世界に例を見ない早さで高齢化が進んでおり、65歳以上の高齢者人口比率は27%を超え、超高齢社会となっています。
草津市においても、年々高齢化率が高まり、市全体では21%を超え、それも地域によって16%から29%と開きがございます。
こうした地域の実情に応じたまちづくりが、ますます求められている中で、4月からは多くの地域においてまちづくり協議会による地域まちづくりセンターの指定管理者制度が導入されます。職員の皆さんには、地域とのさらなる連携を深めていただき、地域住民のニーズを捉えた協働によるまちづくりを実践していただきますようお願い申しあげます。
また、健全な財政運営の観点も踏まえ、限られた財源の中で質の高い市民サービスを行っていくには、皆さんの創造力と情熱が重要であります。
発明家のネジロウ社長道脇(みちわき)裕(ゆたか)さんは、笹子トンネル崩落事故に代表される事故の原因であるネジのゆるみをなくすため、これまで誰もが成し得なかった「ゆるまないネジ」を発明されました。克服できないと言われていた永遠の課題を解決した道脇氏は、常に「不可能を証明したか」と自らに問うことを信条としておられます。不可能と証明されていないことをイメージ的に不可能と軽々しく決めつけるのではなく、どんな難題であってもわかるまで考える、その姿勢が革新的な発想を生み出しています。
また、その原動力は「他者を思いやる心」でありまして、製品のエンドユーザーだけでなくそれを設置する作業員のことまで考えると言われています。
「誰かのために、何かのために」という心の持ち方は、行政のプロフェッショナルであるわれわれにも通ずるのではないでしょうか。
職員一人ひとりが妥協することなく「個の力」を存分に発揮し、「組織の力」に繋げてこそ、市民の皆様が幸せや豊かさを実感できるまち、10年後、20年後の明るい未来の「草津」の創造という大きな使命を成し得ると思います。
今年も職員一人ひとりが行政のプロであるという気概をもち、市民の皆様や、共に働く仲間のことを思いながら、明確な目的意識を持って職務に向き合い、自分は何をなすべきかを常に考え、行動してくださるようお願いします。
そして市民の方々から「草津市に住んで本当に良かった、住み続けたい」と心から言っていただける草津のまちづくりを、市民の皆様とともに、職員全員の力を結集し、つくりあげていこうではありませんか。
平成29年が素晴らしい一年となりますよう、皆さんのご活躍とご健幸を心より祈念いたしまして年頭の訓示といたします。