草津市同和教育推進協議会総会
更新日:2022年6月4日
2022年6月4日
13時30分 草津市同和教育推進協議会総会に出席し、御挨拶しました。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」で結ばれる、水平社宣言が決議されてから、本年3月で100年を迎えました。この宣言には、すべての人がお互いを尊重し合い、人間らしく暮らしていける社会への願いが込められています。
しかし、今もなお、部落差別を助長する発言やインターネットへの書き込み、土地の問い合わせ、戸籍の不正取得など、予断や偏見による差別事象が見られるほか、子どもや女性、高齢者、障害者などへの虐待やいじめの問題、さらには、長引くコロナ禍の中での差別や偏見が社会問題になるなど、人権に関する問題は複雑化、多様化しています。
また、海外に目を向けますと、現在勃発しているロシアのウクライナ侵略により、多くの尊い命が犠牲になっています。「戦争は最大の人権侵害である」と言われますが、まさにそのとおりであり、草津市で今から34年前、基本的人権の尊重と恒久平和の実現を誓った「ゆたかな草津 人権と平和を守る都市」宣言の意義を今一度重く再認識しなければなりません。
社会が大きく変化している中で、差別のない、一人ひとりの人権が尊重された明るい地域社会を実現していくためには、正しい知識を身につけ、無関心にならず、差別をなくしていく立場に立って、考え、行動することが最も重要であり、本協議会の皆様と行政との協働の輪を確固たるものにする必要があると考えております。
皆様には、協議会の活動を通して人権が尊重された住みよいまちづくりの推進に引き続きお力添え賜りますようお願い申し上げました。