内部・展示案内
更新日:2019年4月1日
館内案内
上段の間
座敷部の最も奥にある一番格式の高い部屋で、一行の主客が休泊する部屋です。中央に「置畳」と呼ばれる二畳分の畳が置かれています。ほかの部屋と比べて豪華な設えになっており、床の間・違い棚・書院を備えているほか、
畳廊下
上段へと通じる廊下(写真は上段側から撮影したもの)。本来は襖がたてられており、利用人数が多い時には部屋として使われていました。通常本陣には30~40人が宿泊しますが、畳廊下を利用すれば70人あまりを迎え入れることもできたといいます。
湯殿
主客専用のお風呂です。釜の下から火を焚く五右衛門風呂ではなく、お湯は屋外にある「湯沸かし屋形」で沸かしたものを湯船まで運び入れていました。床は板張りで、排水用の溝が切られています。
湯船の大きさに対して部屋が広いのは、外からの攻撃が届かないようにするためだったとも言われています。
庭園
主客の目を楽しませるために、築山がつくられ、手入れが施されていました。
板間
東海道に面した荷解き場。現在は展示室として利用しています。
住居部
本陣の当主、田中家の住まいだった部分です。田中家は材木商を営んでおり、「店の間」と呼ばれた帳場が東海道に面した位置にあります。
台所土間
一度に多人数の調理ができるように、五連式のかまどなどを備えています。一番大きい釜とその横の釜の2つで、一度に30人分の食事を準備することができました。
御除ヶ門
本陣の敷地の北端に位置した門。絵図によれば、本陣の主客は非常時にはこの門から出て、草津宿の南端にある立木神社へと避難することになっていました。
※本陣の建物の外にあります。内部からは見られません。
土蔵
本陣に土蔵は4棟あり、用途はそれぞれ異なっています。うち2棟は、布団蔵などに利用されていました。
建築年は特定できませんが、「天保三辰十月取替」の墨書が発見されており、天保3年(1832)以前から存在していたと考えられます。
長屋
間取絵図によると、「鹽醤入」と書き込まれており、かつては塩や醤油を保管するのに使用されていたと考えられます。
建築年を特定する史料は確認できませんが、少なくとも19世紀中頃以降には存在していたと思われ、近代に入ってからは2度改造されています。
楽座館
2014年4月、史跡草津宿本陣の隣接地に開館した資料展示施設です。
館内では、本陣ゆかりの襖絵や田中家拝領の品々を展示しています。
また、本格的な伝統芸能を気軽に鑑賞していただける「本陣楽座」を毎月第1土曜日に開催しています。
開催内容やチケットに関する詳細は、当ホームページ内【お知らせ】などをご覧ください。
お問い合わせ
教育委員会事務局 史跡草津宿本陣
〒525-0034 滋賀県草津市草津1丁目2番8号
電話番号:077-561-6636
ファクス:077-561-6636