はしかわ市長のだいすきくさつ 出会いの365日(令和元年10月)
更新日:2019年10月1日
文章は、「広報くさつ10月1日号」に掲載された内容です。
文化で育む「ひと」と「まち」
近年、まちおこしやまちづくりにアートを活用する事例を見かけることが増えました。瀬戸内海の島々を舞台に開催される瀬戸内国際芸術祭などは、世界的にも有名です。皆様の中にも現地を訪れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。地域のあちらこちらに展示されているアート作品を鑑賞して回ると同時に、その土地の風土にも触れることができます。地域とアートがお互いを活性化させる魅力的なイベントだと思います。
今号の特集でご紹介していますが、草津市でも今月19日に、地域とアートがコラボしたイベントとして「アートフェスタくさつ2019」を開催します。まちなかで気軽にアートに親しみ、人と文化に出会い、交流する機会を持っていただきたいとの思いで始めたこのアートフェスタ。今年で10年目を迎えることとなりました。
今回、新しい催しとして、「ロジウラテラス」と題し、街道の路地裏にある4つのお寺を舞台にコンサートやワークショップを行います。本陣周辺のお寺は、かつては地域の劇場としての役割を担っていたとのこと。芸術に触れる場でもあり、人々の集うコミュニティの中心に位置していました。アートフェスタで路地裏に点在するお寺を巡ることは、アートを通じてまちの歴史に触れる機会にもなります。
本市では、平成29 年7月に施行した草津市文化振興条例において、子どもや若者の文化活動の充実や文化によるまちづくりの推進、文化を通じた出会いや交流の創出、文化的資産の継承と活用などを、総合的・計画的に進めていくことを定めています。文化は、人の生活を鮮やかに彩り、豊かな人間性を養う重要な資源であるとともに、人と人とを結びつけ、相互理解を深める営みでもあります。さらに、地域で育まれる文化は、その土地の人々のよりどころでもあります。
身近にアートや伝統などの文化に触れる機会を設け、未来を担う子どもたちの豊かな心を育むとともに、誰もが誇りをもって、この先も住み続けたいと思えるまちづくりを進めてまいります。
文化は、水が自然に土に染み込むようにゆっくりと確実に、草津のまちを育んでいくでしょう。
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特集「アートフェスタくさつ」(PDF:1,971KB)
広報くさつ令和元年10月1日号 4、5ページ
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