令和5年 年始訓示
更新日:2023年1月4日
この文章は、市長から職員に向けたメッセージです。
新年明けましておめでとうございます。
職員の皆さんには、輝かしい新春を迎えられたこととお喜び申し上げます。
昨年の市政を振り返りますと、一昨年から引き続き、新型コロナウイルス感染症への対応に奔走した1年でした。ワクチン接種やコロナ給付金、応援チケットなどコロナ関連事業に対応いただいた皆さんには心より感謝を申し上げます。
一方で、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、少しずつイベントなども再開され、「宿場まつり」やキラリエ草津開所1周年記念の「キラリエマツリ」、また「イナズマロックフェス2022」、「みなくさまつり」なども3年ぶりに開催され、徐々にではありますが、草津に活気が戻ってきたように感じております。
さて、昨年の明るいニュースのひとつに、カタールで開催されたサッカーワールドカップがありました。日本代表は惜しくもベスト8には進めませんでしたが、予選リーグでは次々と強豪国に勝利し、世界に通用するチーム力を見せてくれ、国民に勇気と感動を与えてくれたことは記憶に新しいところです。報道などでもよく耳にしました、「ベスト8の壁」を乗り越えられた時に見られる「新しい景色」は次回のワールドカップ開催時に見せてくれるものと期待しております。
ところで、サッカー日本代表の壁は「ベスト8の壁」でしたが、皆さんにとっての「壁」とはどのようなものでしょうか。仕事はもちろん、私生活においても様々な「壁」があり、今現在「壁」に直面している方もおられることと思います。しかし、人はその「壁」に直面した時こそ、成長するチャンスであると考えております。
みなさんは、「雲外蒼天」という四字熟語をご存じでしょうか。文字通りの意味としては、「雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている」ということですが、転じて「努力して苦しみを乗り越えれば、素晴らしい世界が待っている。」という意味で使われます。
わたしたちは、壁を乗り越えるために、努力し、工夫し、ときには誰かの支援を受けるなど様々な方法で乗り越えようとします。それらの経験の一つひとつが積み重なることで、やがて壁を越えて新しい景色が見え、雲を突き抜けて素晴らしい世界が待っているものと思います。
我々の仕事に置き換えて考えてみると、急速に変化する激動の時代、今までと同じやり方では通用しない困難な場面も増え、皆さんは日々の業務の中でも多くの壁に直面することがあることと思います。そういった時に、どのようにして壁を乗り越えるのかを自ら考え、新たな方法・手段を見出し、果敢に取り組む職員であり続けてほしいと願っております。
今年の干支は「卯(うさぎ)」です。皆さんにはうさぎのように大きな耳で市民の皆様の声をよく聞き、求めているものは何か、より最適な住民サービスとは何かを常に探求し、同時にうさぎのように躍進し、直面している「壁」を乗り越えていっていただきたいと思います。
10年後20年後には、少子高齢化や人口減少、地球温暖化により、さらに厳しい環境となることが予想されますが、そうした中だからこそ、諸課題に立ち向かい、「草津の明るい未来を創造する」という大きなミッションを果たすため、市民の皆様やともに働く仲間と共に、力を合わせて頑張ってまいりましょう。
令和5年が素晴らしい一年となりますよう、皆さんの御健康と御活躍を心より祈念いたしまして年頭の訓示といたします。