はしかわ市長のだいすきくさつ(令和7年11月)
更新日:2025年11月1日
文章は、「広報くさつ11月号」に掲載された内容です。
読書で健幸づくり
朝夕めっきり涼しくなり、過ごしやすい季節になりました。読書の秋ともいいますが、毎年10月27日から11月9日は読書週間で、読書を楽しむのにも良い季節です。現在は平均寿命が延び続け、人生百年時代を迎えようとしています。生涯学習による生きがいづくりや、多様な幸せを感じられる社会の実現が求められている中で、読書は考える力を身に付け、感性を豊かにして生きる力を育むための重要な活動といえます。滋賀県と滋賀大学による健康寿命の要因分析でも、読書が健康寿命の延伸につながることが報告されています。
本市では「学びと出会い 心豊かな人生を育む 読書のまち草津」を基本理念に掲げ、7月に草津市読書のまち推進計画を策定しました。計画の策定にあたり、昨年度に行った市民アンケートによりますと、読書が「好き」「どちらかというと好き」と回答した人の割合は未就学児で約96% ですが、16歳以上では約68%となります。また、読書活動推進のために大切なことは「小さなころから本を読むことの習慣づけ」「家庭で身近に本がある環境づくり」との回答が多い結果でした。
本市では、読書活動を進めるため、今年度からの新たな取組として、絵本の交換会を開始しました。家庭で読まなくなった絵本を、他の絵本と交換することで、必要な家庭に絵本を循環させるための取組です。7月に開催した初回の交換会では、こども達自身が楽しそうに読みたい本を選んでいたとお聞きしており、2歳半健診や3歳半健診、その他のイベントにおいても継続して実施しています。
また、お住まいの地域でも読書を楽しめるよう、図書館のサテライト機能を進めるため、10月から老上西・常盤・志津南まちづくりセンターに、読書ができるスペースを作り、図書館の本を借りられる仕組みを導入し、今後も広げていく予定です。他にも、学校図書館の機能充実やボランティアの養成・活動支援を行うとともに、図書館では、屋外スペースを活用した「あおぞら図書館」などのイベントを「図書館DAY」として拡充し、読書やおはなし会と一緒にグルメも楽しめるキッチンカーなどの出店の他、講演会やビブリオバトルなど、さまざまな本と出合うイベントを開催していきます。また今後、図書館と書店の連携などの取組も進めてまいります。
皆様も読書を通じて健幸づくりに取り組んでいただき、心豊かにお過ごしいただければと思います。




















