教育長挨拶

　このたび令和6年4月2日付で教育長に再任いたしました、藤田雅也でございます。
　令和3年4月2日に就任以来、全身全霊で草津の教育のため取り組んでまいりましたが、引き続きこの職責を預かることとなり、その責任の重さに、改めて身の引き締まる思いでございます。

　私は、就任以来、現状維持は後退ととらえ「変化を恐れず、果敢に挑戦する教育委員会」をモットーに、これまでの改革を継続し、「子どもが輝く教育のまち 出会いと学びのまち くさつ」の実現に向け、取り組んでまいりました。また、そのためには、草津の教育のよき理解者を増やすことが重要であると考え、「信頼される学校」「応援される学校」をめざし、情報発信、情報公開を推進してまいりました。
　そして、学校教育と社会との関わりを深め、多様な体験活動の機会の充実を図ることが重要と考え、「スクールESDくさつプロジェクト」を始動し、地域に根差した教育活動の実践に努めてまいりました。
　このESDの取組により、子どもたちの自己有用感、自己肯定感などの非認知能力の育成や、子どもたちの主体的な学びの高まりといった成果が認められました。一方で、地域の方々の活躍や地域資源の活用の機会が創出され、学校教育と社会教育を両輪とした草津の教育が、少しずつ実り始めてきたと感じているところです。

　教育は国家100年の大計とも言われており、長期的な視点で人を育てることが重要です。特に、将来の予測が困難な時代においては、自らが社会の担い手として未来を切り拓く力が求められており、学ぶだけに終わらず、自ら行動・発信し、社会を変える・動かす人づくりが教育の大きな役割になると考えております。また、自ら考え、行動することで得られる、自己有用感、自己肯定感は一人ひとりの幸せや生きがいを持った豊かな人生につながり、ひいては社会全体でのウェルビーイングの向上にもつながります。こうした社会を実現するための取組を、教育の側面から推進してまいりたいと考えておりますので、変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。