令和3年 年始訓示
更新日:2021年1月4日
この文章は、市長から職員に向けたメッセージです。
新年明けましておめでとうございます。
職員の皆さんには、輝かしい新春を迎えられたこととお喜び申し上げます。
昨年を振り返りますと、正に新型コロナウイルス感染症への対応に追われた激動の1年であったように思います。3月頃から国内においても感染が広がり、4月からの緊急事態宣言下では、皆さんには交代勤務による執行体制をお願いしました。また、5月臨時市議会を皮切りに先の11月定例会まで、国が打ち出す経済対策事業に加えて、市独自の支援策を補正予算に適宜計上し、展開することで、市民の生活や事業者の経営を支えてまいりました。職員の皆さんの頑張りに心より感謝申し上げます。
一方、コロナ禍における様々な行動制限は、わたしたちの生活スタイルにも大きな変容をもたらしました。身近な所では、市や地域が計画するイベント・行事は軒並み中止となり、今まで対面で行っていた会議はウェブ会議にとって代わり、出張して協議していた機会も激減しました。コロナ禍においては、今までの当たり前は、当たり前でなくなり、既成概念をリセットして、感染防止対策を考慮した「新しい生活様式」のもとでの行動にシフトしていかなければなりません。
わたしたち自治体職員は、このような時代情勢の中では、特に変化を敏感に感じ取り、柔軟な発想でスピード感を持って新しいことに挑戦し、さらにはその先を見通し、市民の皆様が真に求めるものは何か、最適な行政サービスとは何かを、常に探求していく姿勢を持たなければなりません。
私はそうした中でも特に優先して取り組んでいく必要があるのは、やはり行政手続き・事務のデジタル化であると考えています。
国が目指す「デジタルガバメント」の構想では、住民や事業者の利便性の向上、事務の負担軽減を実現するため、デジタル活用を前提とした行政のあり方に見直しがされようとしており、時間や場所を問わず住民が必要な行政サービスを最適な形で受けることができる社会像が描かれています。
本市においても、現在、関係部署において、従来の「書面・押印・対面」を前提としていた各種手続きを見直し、電子申請化、内部手続きの電子化、AIやロボティクスなどデジタル技術を活用した行政改革に取り組んでいただいております。中には、完全にデジタル化することが難しい業務もありますが、その活用によって作業の効率化やサービスの質の向上を図ることは可能です。職員の皆さんには、今までの固定概念を捨て、新たな発想のもと、自身の担当する業務において、デジタル化ができないかを検討していただきたいと思います。それぞれの業務を担当する職員一人ひとりの発想がまずは大切ですが、それぞれの所属がチームとして取組んでいただきたいと思います。アップル社の創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、「仕事はチームスポーツなんだ」と述べていますが、個人では決して成しえないことが、チームなら可能となります。
今年は、現在策定中の「第6次草津市総合計画第1期基本計画」のスタートの年となります。コロナ禍での厳しい船出とはなりますが、本市の新たな将来ビジョンである「絆をつむぐ ふるさと 健幸創造都市 草津」の実現に向けて、職員の皆さんの力を結集し、13万6千人の市民の皆様、そして本市を訪れる全ての方々に、草津という都市の魅力を一層実感していただけるよう、職員の皆さん一人ひとりが持てる力を存分に発揮していただくようお願いします。
10年後、20年後の「草津」の明るい未来を創造するため、ともに力を合わせて頑張りましょう。
令和3年が素晴らしい一年となりますよう、皆さんの御健康と御活躍を心より祈念いたしまして年頭の訓示といたします。