平成31年 年始訓示
更新日:2019年1月4日
*この文章は、市長から職員に向けたメッセージです。
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
輝かしい新春を迎えられたことと存じます。
昨年一年間を振り返りますと、職員の皆さんには、それぞれの職場、部署におきまして、市民の皆様が住みよいと感じられるまち、ずっと住み続けたいと思えるまちとなるよう、様々な事業やサービスに御尽力いただきました。
おかげさまで各種事業が実を結んだ一年であったと感じております。
「新クリーンセンター」はごみの焼却施設、リサイクル施設、啓発施設の3つの機能を兼ね備えた環境まちづくりの拠点として、「ミナクサ☆ひろば」は、遊びや交流を通した子育て支援の拠点としてオープンしました。
また、教育分野では芦浦観音寺と草津のサンヤレ踊りが草津市初の日本遺産として追加認定されましたし、野路町の榊差遺跡から獣脚鋳型や、仏像の光背鋳型が出土するなど、草津の歴史文化が全国的に注目された年となりました。
厚生労働省の発表によると、全国の1,888の市区町村の中で、草津市の男性平均寿命が82.6歳で全国第5位、女性も87.9歳と全国98位ということで、名実ともに「健幸都市」となっていることが注目を浴びたところでもあります。
一方で、昨年は「災」という漢字が「今年の漢字」に選ばれたように、全国各地で多くの災害に見舞われましたし、本市におきましても台風21号による風水害が発生いたしましたが、その復旧、復興におきましても職員の皆さんには災害時の現場対応のみならず取り組んでいただきましたし、また大阪北部地震や米原市竜巻被害、西日本豪雨においても、職員が現地に赴き、被災された方に寄り添って活動していただきました。
他にも市内の行く先々で、市民の方から職員の皆さんの迅速で温かい対応にお礼の言葉をお聞かせいただくことがあり、こうした様々な市民サービスの現場での積み重ねが、市民の皆様との信頼関係を築いていることを感じ、皆さんの御尽力に改めて感謝を申し上げます。
今年も、13万4千市民の皆様が、草津市に愛着を感じ、暮らしやすさを実感していただけるよう、職員の皆さんがそれぞれの持てる力を十二分に発揮していただきますようお願いいたします。
さて、新年を迎えるにあたっては、誰もが心新たな気持ちになり、「この一年を良い一年にしたい」と希望を持つとともに、「一年の計は元旦にあり」と言われるように、計画や目標を持とうと考える時期であります。
目標を持つことの大切さを表す一例を申し上げますと、「ハンガリー軍雪山遭難事件」というものがございます。ハンガリー軍がアルプス山脈で冬季軍事演習を行っていた際に天候が大きく変わり、猛吹雪となり、数名の隊員が遭難してしまいました。隊員は帰り道がわからず、もうこれまでかと死を覚悟したといいます。
その時、一人の隊員が地図を持っていることがわかりました。隊員たちはその地図を頼りに何とか帰り道を見つけ、無事生還することができたのです。その地図が心のよりどころとなって「行動」が生まれ、その結果として生還することができたのです。
「目標」とは、行き先を示す地図のようなものです。目標が的確であるべきことは言うまでもありませんが、それ以前に目標を持つことが「行動」の原動力となります。
管理職の皆さんが、組織マネジメントや政策方針、経営戦略において目標を掲げることの重要性を今一度認識いただき、明確に組織の目標を指し示し、「組織の力」に繋げてこそ、10年後、20年後の明るい未来の「草津」の創造という大きな使命を成し得ると思います。
今年も職員一人ひとりが行政のプロであるという気概をもち、市民の皆様や、共に働く仲間のことを思いながら、明確な目標を持って職務に向き合い、行動してくださるようお願いします。
平成31年が素晴らしい一年となりますよう、皆さんの御健幸と御活躍を心より祈念いたしまして年頭の訓示といたします。