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草津市認知症シンポジウムの内容を公開します

更新日:2021年9月30日

草津市認知症シンポジウム

認知症があっても安心なまちづくりを実現するために、令和3年7月17日(土曜)に「草津市認知症シンポジウム」を開催しました。

当日は、新型コロナウイルス感染症対策として、草津アミカホールとZOOMウェビナーの併催とし、合計約130名の御参加をいただきました。
御参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
多くの方に当日の様子をご覧いただけるよう、市YouTubeや、まちづくりについて考えるプラットフォームであるアーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)において、放映いたします。

YouTube配信

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。YouTube動画「草津市認知症シンポジウム」(外部リンク)

アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)

期間

令和3年10月7日(木曜)から10月28日(木曜)まで(期間外については、随時施設内で放映しています。)

場所

アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)  草津市野路1丁目13番36号 西友南草津店1階

時間

毎週木曜 午前10時30分から12時30分まで、午後2時から4時まで(ただし、UDCBKでイベント等がある場合は配信できない場合があります。また、一般利用をされている方もいらっしゃいますので、音量の調整等については御希望に添えないこともありますので、ご了承ください。)

アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)のホームページ

第1部 講演

「笑顔で生きる 認知症とともに」 丹野 智文氏

講演概要

  • 認知症と診断される前は、日々の変化に対して戸惑いがあり、診断されてからは「アルツハイマー=終わり」と感じ、その考えはなかなか消えなかった。
  • 勤めている会社の理解もあり、継続して働き続けることができており、会社の人に認知症であることをオープンにすることで理解を得ることができた。
  • 認知症当事者との出会いで勇気が出て、認知症になることは何も悪いことではないと思った。
  • 一方で、認知症に対する偏見があり、オープンにしづらいことも事実である。
  • 自分が友人のことを忘れても、みんなが自分のことを覚えてくれている。それで良いのではないかと思った。だから、忘れてもいいのではないかと思えるようになった。
  • 認知症になっても、周りの環境さえ良ければ笑顔で過ごすことができる。周りの環境が一番大事。
  • 認知症になると何もできなくなるのではなく、できることを今までどおりしていく。できることを奪わないでほしい。時間はかかるかもしれないが、待っていてほしい。行動を奪わないことが、本人の安心につながる。
  • サポートをしてもらいながらも、自分でできることは自分でする。本当の自立とは、自分の意見をはっきりと言って、自分で決めること。できないことは周りの人に頼むことだと思う。
  • 認知症になっても新しく人生を創ることができる。
  • 当事者の話をきちんと聴いてほしい。


丹野氏講演

「認知症の人と寄り添いながら」 若生 栄子氏

講演概要

  • 2006年に2人の認知症当事者との出会いがあった。当時は、認知症の人の出会いの場や相談場所がほとんどなく、そのような場を作ろうと思った。
  • 本人と家族に寄り添う中で心掛けたことは、まず、本人の話を否定せずに聴くこと。そして、明るく振る舞うこと。
  • 活動している中で、活動の発表の場があれば良いねという声が上がったので、合唱会や世界アルツハイマーデー記念講演会で活動発表を行うなどしている。
  • 「声を聴く」=「思いを受け止める」ということ。本人は自分の思いを話せないのではなく、本人の話をきちんと聴いていないのではないか。一番身近な家族が本人の声に耳を傾けてきただろうか。
  • 私たちができることは、認知症を自分事として考えること、その人らしくということを考えること、自分が認知症だと言える地域になっているかを考えること。
  • 丹野さんと出会い、一緒に活動している中で、丹野さんがたくさんの人たちとの出会いを通じて進化していると感じている。支援者として、初めは失敗しないように講演活動をサポートしていたが、失敗することなく講演を終えた姿を見て、その前向きな姿から「失敗したっていいじゃないか、ありのままの姿を伝えることで社会の人が理解してくれるのではないか」と思えるようになった。
  • 様々な人と交流し、つながり、社会に開いていくことで、認知症とともに生きる社会を創っていく活動をしていきたい。その声を聴いてもらいたいと思う。


若生氏講演

第2部 パネルディスカッション

「認知症を地域で考える」

丹野氏と若生氏のお二人に加えて、認知症専門医の宮川正治氏(南草津けやきクリニック院長)と、草津市在宅医療介護連携センターの相談員で社会福祉士として活躍されている吉村明浩氏(社会医療法人誠光会)のお二人をお迎えして、「認知症を地域で考える」と題してパネルディスカッションを行いました。

パネルディスカッション概要

  • 丹野さんの講演の中で「できることを奪わないで」という言葉に衝撃を受けた。これは認知症の人に限ったことではない。(吉村氏)
  • 草津市では、介護保険サービスを提供しており、認知症専門医療機関があるが、認知症初期の人の悩みを聞いたり、サポートする場が不足していると思う。自身の診療の中で御本人に元気になって診察室を出て行ってほしいと思いながら接している一方で、介護者の支援も必要であり、その二つを両立させることは難しいと感じている。(宮川氏)
  • 2年前から診療所内に診察後すぐに近くの部屋で当事者と出会える場所を作ってもらった。そこで話すことで本当に元気になる。例えば、運転免許を考える集いというものを作り、そこでは運転をやめたくない当事者とやめた当事者がとことん話し合う。そのことで、自分で運転をやめるという意思決定をするので、納得できる。自分で決めるということが大事。(丹野氏)
  • 最近では、医療者から自分たちの活動の場を紹介してくださる。当事者が自分で探すことは難しい。丹野さんが代表を務めているおれんじドアのように本人同士のつながりができたり、直結できる場があることが大事だと思う。(若生氏)
  • 最近では、当事者同士で勉強会をしていて、勉強会の内容は当事者同士で決めている。草津市の条例についても勉強した。(丹野氏)
  • 集まりの場には、ほとんど一人で来る。たいていは道に迷うが、迷っても良いし、認知症なのだから当然のこと。みんなでどのようにして来たかを話し合う。若い人に道を尋ねると、スマートフォンを使って教えてくれて、無事に到着できる。それをみんなで共有することで、今度迷わないための「備え」を作っているだけである。支援者が迎えに行くことで、備えを作る機会を奪ってしまう。心配はしても良いが、信頼してほしい。診断初期段階からその機会を奪わないこと、どれだけ工夫をするかが大事。(丹野氏)
  • 宮城県では、条例制定に向けて動いているが、条例は当事者のためのものであり、家族のためのものでもあり、市民のためのものでもある。(若生氏)


パネルディスカッション

お問い合わせ

健康福祉部 長寿いきがい課 長寿政策係
〒525-8588 滋賀県草津市草津三丁目13番30号
電話番号:077-561-2372
ファクス:077-561-2480

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