はしかわ市長のだいすきくさつ 出会いの365日(平成29年2月)
更新日:2017年2月1日
文章は、「広報くさつ2月1日号」に掲載された内容です。
多様な視点で 笑顔のまちに
暦の上では春ですが、まだまだ寒さが続きます。つい縮こまりがちですが、意識して背筋を伸ばしたいものです。空気も乾燥していますので、風邪やインフルエンザ、そして火災にも、十分気を付けていただきたいと思います。
先月は、恒例の消防出初式に続き、17日には、「1.17追悼防災コンサート」において、市民の皆様による防災宣言が行われました。日頃の備えや防災への取り組みをみんなで実践していこうと、子どもから大人まで各年代が力強く宣言され、たいへん頼もしく感じたところです。
阪神・淡路大震災の当時、私は広報課に勤務しており、2月1日号をすぐさま災害特集に切り替え、現地の状況や、市民の皆様の支援活動を取材し、記事にしたことを鮮明に覚えています。
あれから22年、これまでの災害から学んだことは、“多様な視点”が大事であるということです。避難所で「授乳するところがない」「支援物資に衛生用品がない」といった女性への配慮が不足していた事例は、避難所に女性リーダーがいなかったことや、女性の視点が欠けていたことが問題の背景にありました。
多様な視点を取り入れることは、災害時に限らずあらゆる場面に大切なことで、市民参画の礎になるものです。市では、多くの皆様に市政運営に参画していただけるよう、多様な機会を創出してまいりますので、みんなが笑顔になれるまちづくりをともに進めていきましょう。