保育のまど 8月
更新日:2023年10月2日
てとてと集会~へいわってどんなこと?~
第四保育所では定期的に「てとてと集会」を行っています。てとてと集会とは、文字通り「ともに手と手をとり合おう」というテーマのもと、様々な人権について子どもたちと考える集会です。根本には、第四保育所のめざす子ども像(なかよしの子ども)の【な】なかまを大切にし、差別を許さない子ども があります。部落差別をはじめあらゆる差別のない社会の実現を願いつつも、まだ数多くの差別がある現実。いつ、どんな形で、どんな人権侵害に出会うか分からない社会を生き抜くために、人権の大切さを集会を通して改めて子どもたちに伝えています。内容は多岐にわたりますが、「自分と違う、いろんな人がいる」「みんな違っていてあたりまえ」「なかまってすてきだね」「誰の命も大切なんだ」ということを、子どもたちには実感してもらいたいと願っています。
絵本をプロジェクターで見ました。
4歳児つながりあそび(じゃんけん列車)
5歳児つながりあそび(フープ通し)
8月のてとてと集会では4・5歳児クラスを対象に、平和・命についての絵本を通して身近な平和について考えました。戦争についても子どもたちは知っていることを口にしていました。戦争とは、一部の大人たちがけんかして仲直りできなかったために相手を負かしてやろうと攻撃して起こるもの。戦争のせいで命が奪われたり、家族や友だちと離れ離れになったりする。それは決してあってはならないこと。では「どうして戦争が起こるのか・戦争によって傷つくのは誰なのか」ということを、子どもたちに身近な“けんか”に置き換えて考えてみました。「けんかしたら、(仲直りできるよう)お話してごめんねって謝る!」「困っている子がいたらどうしたの?って聞いてあげる!」「優しくぎゅってしてあげるねん」と、日々友だち同士で経験していることを言葉にして教えてくれていた子どもたちでした。また、それぞれのクラスでつながり遊びを通して、友だちと一緒に遊ぶことの心地よさを感じられるようにしました。
けんかをすること、思い通りにならないことは日常の中でたくさんありますが、相手を排除したり攻撃したりするのではなく、互いに思いを分かち合おうとし認め合えるような仲間に育ってほしいと願います。