レッツエンジョイスポーツ!2022
更新日:2023年2月10日
草津市では、市内の小・中学生が、アスリートや競技のことを「知る」、世界トップクラスの技術や体力を「見る」、指導を受けながらいっしょに「する」などの体験を通じて、運動やスポーツの楽しさや素晴らしさを共感する機会として、「レッツエンジョイスポーツ」という取り組みを行っています。
東京パラリンピック銀メダリストに学ぶ
12月8日、東京2020パラリンピック競技大会パラトライアスロン種目で銀メダルを獲得された宇田秀生選手を草津市立笠縫小学校にお迎えして開催された、レッツエンジョイスポーツの様子をご紹介します。
大けがからパラアスリートへ
体育館に集まった6年生に迎えられ宇田選手が登場。スクリーンに写真を映し出しながらお話されます。
事故で大けがを負い片腕を失ったこと、入院中の病院での様子、それを支えられたご家族やお友達の存在。体を動かすためのリハビリや、利き手を失ったため残された左手で字を書く練習もしなければならなかったこと。それらの大変だったであろう話を笑顔で語る宇田選手。
高校生の時にはサッカーの県代表にも選ばれたほどスポーツが得意な宇田選手は、リハビリのひとつで始めた水泳をきっかけにトライアスロンを始めます。理由は、1つの競技で3つの種目ができるところが魅力的だったと。
本物の銀メダルに触った!
話を聞いている児童たちのもとへ、銀メダルが手渡されました。
全員が触れられるように、ゆっくりと児童の間を渡っていく銀メダル。初めて間近で見るメダルへの反応は、こわごわ受け取ったり、真剣なまなざしですみずみまでじっくり見つめたり、首にかけてメダリスト気分を味わったりとさまざまです。
この経験が、宇田選手の貴重な体験談とともに心の中の大切なもののひとつになるでしょう。
いっしょに体を動かそう!
宇田選手のお話を聞いた後はみんなでグラウンドに移動。ウォームアップの柔軟体操を念入りに行います。
足を前後に大きく広げて片方のひざをしっかり曲げる、上体はかたむかないようまっすぐをキープ。さらに手をまっすぐ上に伸ばす動作が加わる。体幹が鍛えられている宇田選手の手本を見て簡単にできそうでも、やってみるとみんなグラグラ、プルプル。
次は高く上に跳びはねるように走ったり、ひざを曲げずに走ったり、いろいろな走り方を練習。そして最後にグループ対抗のリレー競争で勝負。
運動が得意な生徒も苦手な生徒も、楽しい時間を過ごしました。
つねに前向きな宇田選手の言葉や笑顔は、みんなの心の中で励まし続けてくれるでしょう。
