はしかわ市長のだいすきくさつ(令和5年2月)
更新日:2023年2月1日
文章は、「広報くさつ2月号」に掲載された内容です。
幸ある、春よこい
2月3日(金曜)は節分ですね。季節を分ける節の日とされ、立春の前の日です。節分は季節の変わり目に起きやすい災難や病気を鬼に見立てて豆をまき、厄を払うために生まれた風習といわれています。こうした人々の思いや願いは、いつの時代も変わらないものです。
当市で、疫病退散や五穀豊穣の願いが込められ、受け継がれてきたものに「草津のサンヤレ踊り」があります。昨年11月に、草津市と栗東市に伝わる「近江湖南のサンヤレ踊り」など、全国各地で伝えられてきた「風流踊」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。世界的にも重要な遺産として認められ、大変喜ばしく思っています。今後も、古くから大切にされてきた文化を地域とともに守り育て、後世に伝承していけるよう取り組んでまいります。
節分に豆をまきたい対象に、前年の急激な円安・物価高騰などの厳しい経済情勢があります。円安になると食糧や石油・ガスなどの輸入品が高くなり、私たちの暮らしに大きな影響が及びます。こうした物価高騰の対策として、市では、応援チケット事業や低所得世帯(住民税非課税世帯)への5万円の給付を行った他、昨年12月から今年3月分までの学校給食費の無償化などを実施しています。厳しい寒さが去り、暖かな陽気に包まれる春が来るように、皆様の生活への影響を少しでも和らげられるよう努めてまいります。
「サンヤレ」という囃子詞は「幸あれ」という言葉が転じたものとする説があります。春を迎えるにあたり、「ずっと住み続けたいまち草津」への決意をより一層強く、職員とともに知恵を出し合いながら、皆様の「幸ある」暮らしへの思いや願いを引き続き、形にしていきたいと思っています。