はしかわ市長のだいすきくさつ(令和5年3月)
更新日:2023年3月1日
文章は、「広報くさつ3月号」に掲載された内容です。
交通事故のない住み良いまちに
この冬は、全国的にも厳しい寒さが続きましたが、ようやく季節の移ろいを感じられるようになりました。陽気を感じる日が増える一方で、寒さ対策も行っていただきながら、気温に合わせた着こなしを楽しんでいただきたいと思います。
自転車で少し遠くへ出掛けようという方も多いのではないでしょうか。特に自転車は小回りが利きますし、私たちにとって身近な乗り物で、小さなお子様から高齢者まで幅広い年齢層の方が気軽に利用できます。
また、目的地に移動しながら、適度な運動をすることができるため、「健康増進効果」が期待されます。
さらに、自動車と違い二酸化炭素の排出がなく、「環境に優しい」乗り物のため、年々深刻化する地球温暖化対策にも繋がります。
このように、自転車を利用することで、さまざまなメリットもありますが、一方で、誰もが自転車事故の加害者や被害者になる可能性があり、草津市での交通事故のうち、自転車事故が3割以上を占めています。
今月の特集では、交通安全の取組を紹介しています。
市では、中学校の生徒会や地元の交通ボランティアとも協力しながら交通安全指導を行っており、出前形式で交通安全講座を実施するなど、交通事故のない安全で安心なまちづくりに取り組んでいます。
また、昨年には「自転車安全利用五則」が15年ぶりに改正されています。これは、自転車に乗るときに守るべきルールのうち、特に重要なものを取り上げているもの(詳しくは6ページをご覧ください)で、この4月からは、改正道路交通法の施行に伴い、全ての自転車利用者に対して、ヘルメット着用が努力義務になります。
警察庁によりますと、自転車乗車中に交通事故で亡くなられた方の約6割が頭部に致命傷を負っており、ヘルメットを着用していなかった方の致死率は、ヘルメットを着用していた方に比べて1.6倍以上になるとされています。
自転車は、道路交通法では軽車両に位置付けされており、道路を通行する際は「車」として、交通ルールを順守し、安全運転を心掛けましょう。
一人一人がお互いを思いやり、交通ルールやマナーを守り、皆で交通事故のない安全で安心なまちにしていきましょう。