はしかわ市長のだいすきくさつ(令和7年8月)
更新日:2025年8月1日
文章は、「広報くさつ8月号」に掲載された内容です。
草津ブルー輝くアオバナの魅力
まだまだ暑い日が続いていますが、皆様、熱中症にはくれぐれもご注意ください。
さて、この暑い時期に見頃を迎えるのが、市の花アオバナです。正式名称は「大帽子花」といいます。つゆ草の変種で、毎年7月から8月にかけて、きれいな青色の花を咲かせます。昭和56(1981)年1月に、草津市の花に制定されました。今はアオバナの生産農家も少なくなり、また花が昼頃にはしおれてしまうことから、市の花であるにもかかわらず、直接アオバナを見たことがない人も多いと思います。
花びらを搾った汁を使った青花紙は、江戸時代から草津の名産品として知られています。アオバナの搾り汁は水に溶けやすいことから、友禅染などの染め物の下絵描きに使われてきました。時代の移り変わりとともに、アオバナ産業は衰退していきましたが、青花紙は今も保存会によって作り続けられています。
アオバナの生産者や事業者などで構成する草津あおばな会では、アオバナの歴史を伝え、より多くの人に知っていただきたいとの思いで、毎年、草津あおばなフェスタを開催しています。今年は6月29日にみずの森で開催され、私も参加しました。9時から開催するイベントでしたが、さまざまな体験を楽しみにしていただいた方々が、開園前から行列をつくり、暑い中待っていてくださいました。アオバナで染めた木の球を使用したアオバナストラップづくりや、うちわの塗り絵体験、手形をアオバナに見立てて制作する手形アートづくりなどが行われ、大人もこどもも楽しそうに体験されている姿を拝見し、皆様にアオバナを身近に感じていただけることをうれしく思いました。
アオバナは、フラボノイドなどのさまざまな成分が含まれていることから、食品としても活用されています。近年ではアオバナの花びら由来の青色を、食品へ着色することが可能になったことから、令和5(2023)年6月に「草津ブルー」の商標登録を行いました。今年6月からは、立命館大学の学生が考案したあおばなフロートが、市内のホテルで8月末まで提供されるなど、広がりをみせています。
直接アオバナを見る機会は少なくなりましたが、草津ブルーのきれいな青色を使った製品が増え、市の花アオバナが広く皆様に愛されることを願っています。
関連リンク
