令和元年度UDCBK社会実験準備事業等について（報告）

本市では、本市と包括協定を締結している各大学の持つ知的財産や人材、学生の力等をまちづくりの中に取り入れ、草津市の都市空間の価値を高めていくために、社会実験準備事業等委託事業を行っています。令和元年度につきましては、「健幸都市」「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」「草津市版地域再生計画」などの本市が設定したテーマについて、データに基づく政策の必要性、実現するために必要な制度設計、効果を検証するための社会実験計画の策定等を検討していただきました。
委託期間は令和元年8月1日から令和2年2月28日までで、令和2年2月26日にUDCBKにて成果報告会を実施し、28名の方に参加いただきました。
各調査報告書の詳細についてはUDCBKにて閲覧いただけます。

（1）テーマ名：住民参加の新しい公園づくり

• 委託大学：立命館大学
• 事業名：住民参加の新しい公園づくり―南草津プリムタウンの公園中心型コミュニティデザインを目指すための社会調査・実験
• 代表者・事業実施責任者：都市地域デザイン研究室　金　度源氏
• 委託金額：300，000円
• 概要：南草津プリムタウン1号公園の将来整備に向けプリムタウン入居予定者を対象にして「現代の都市公園が直面している現実的な課題」と「これからの公園デザインに向けた可能性」について専門家と入居予定者が一緒に考え、話し合うワークショップを開催した。ワークショップを通して、入居予定者らが希望される「このような公園になったら嫌」、「このような公園になったらいいな」のイメージと意見を収集し分析した。

（1）テーマ名：歩いて暮らせるまちづくり

• 委託大学：立命館大学
• 事業名：自転車の利用を促す駐輪場や道路などの公共デザイン
• 代表者：中谷　吉彦氏
• 事業実施責任者：COMARS　岸本　俊輝氏
• 委託金額：99，722円
• 概要：自転車利用を促す駐輪場や道路などの公共空間のデザインを行うために、テクノロジーを用いた調査を行った。（1）駐輪場の課題をアンケート調査によって収集、（2）IoTデバイスの活用をしたデータの収集、これらの2つの実証実験を実施した。

（2）テーマ名：安全・安心に配慮した公共空間の整備

• 委託大学：立命館大学
• 事業名：南草津駅前ロータリーの混雑状況調査とそれに基づく改善方策の検討
• 代表者・事業実施責任者：交通マネジメント研究室　塩見　康博氏
• 委託金額：200，000円
• 概要：南草津駅前ロータリーの利用実態をビデオ観測調査、およびアンケート調査により定量的に把握した。それに基づく混雑解消に向けた具体の方策を検討すると共に、社会実験の枠組みを提案した。

（3）テーマ名：楽しく歩ける路面標示のデザイン

• 委託大学：立命館大学
• 事業名：「くさつ歴史健幸散策」のための路面標示デザインの提案―草津の歴史に思いを馳せる歩行者ネットワークの形成に向けて―
• 代表者・事業実施責任者：建築設計研究室　藤井　健史氏
• 委託金額：200，000円
• 概要：草津市には寺社や街道、歴史的な街並みなどの多くの歴史的資源が残されている。点在する歴史資産を繋ぎ、線的・面的に点在する歴史資産までの道のりや各街道の交わり等を示す路面標示デザインの検討とその効果検証を行った。市民や来街者が草津の歴史に思いを馳せて学びながら歩ける歩行者ネットワークの形成に向けた取り組みとした。