「渋川の花踊り」について詳しく知ろう!
更新日:2023年5月31日
草津市に伝わる民俗芸能「渋川の花踊り」についてご紹介します
渋川の花踊りは、県の選択無形民俗文化財に指定されており、毎年9月13日の伊砂砂神社の燈明祭で行われている民俗芸能です。室町時代の風流踊りの流れをくむ太鼓踊りで、室町時代、文明元年(1469)の雨乞い祈願がかなったことへのお礼に踊ったことが、この踊りの始まりと伝えられています。天保10年(1839)8月「雨乞御礼花踊人割并諸入用帳」に「花踊」とあることから、少なくとも近世末にはこの踊りが「花踊り」と呼ばれていたことが分かります。
花踊りは永い間途絶えていましたが、大正8年(1919)に踊りが再興され、現在に至ります。
踊りの構成は、太鼓打ち2名、シンボウウチ2名、音頭取(歌役)2名、側踊り(中踊り・外踊り)多数からなり、はかま姿に花笠をかぶった太鼓打ちと、陣羽織・花笠を身につけ軍配を持ったシンボウウチが太鼓のリズムに合わせた小歌とともに、片足を上げて飛び跳ねながら踊り、このシンボウウチが踊りを主導する形式で行われます。側踊りは浴衣姿に赤・青の垂布をつけた一文字笠をかぶります。うちわなどでリズムを取りながら輪になって、太鼓打ちとシンボウウチを取り囲んで踊ります。
小歌は「御礼おどり」「所望踊」など18曲があります。祭り当日は必ず踊られる「御礼おどり」の他、18曲のなかから3曲程度を選んで踊ります。
また、渋川の花踊りは市内の選択民俗芸能のなかで唯一夜に行われ、灯りのもと華やかな衣装の人々が集まり、にぎやかに踊られます。
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