【協働チャレンジ事業】令和7年度「中学生ボランティアによるこどもの居場所づくり支援事業」

　令和6年度の草津市こどもサミット第2部で実施した「中学生代表と市長の対話」から生まれ、小学生と中学生が遊びを通して交流する事業を中学生自ら企画・実施することで、中学生の課題認識やそれに伴うチャレンジを、市内でこどもの居場所づくりに取り組む認定NPO法人くさつ未来プロジェクトと協働して実現する事業を今年度も実施しました。

（参考）昨年度に実施した「中学生ボランティアによるこどもの居場所づくり支援事業」の取組は、下記の広報くさつ令和7年5月号（2ページ、3ページ）に掲載しています。

日時：9月20日（土曜）午前10時から12時
場所：フリー＆フリースクールHOPE
参加者：中学生6人（参加4人、欠席で案だし2人）、HOPEスタッフ4人、ボランティアスタッフ2人、インターンシップ大学生1人、市職員1人

日時：10月11日（土曜）午前10時から12時
場所：フリー＆フリースクールHOPE、de愛ひろば
参加者：中学生5人、小学生6人、HOPEスタッフ4人、インターンシップ大学生1人、市職員2人

　実施日当日は、中学生に任せて大人は見守りに。中学生進行のもと、自己紹介・ミーティングを行い、de愛ひろばに移動。
　中学生と小学生が一緒になって遊びのルールを決め、「ふえおに」や「こおりおに」で思いっきり走りまわった後、「ドッジボール」や「転がしドッジ」で遊びました。初対面でもすぐ仲良しになっていました。
　終了後は、HOPEに戻り、多くのメンバーでこども食堂に参加し、交流を深めました。

日時：11月8日（土曜）午前10時から12時
場所：フリー＆アフタースクールHOPE
参加者：中学生2人（他アンケート参加中学生4人、小学生6人）、クリスマスブーツづくり参加　こども15人、HOPEスタッフ3人、市職員1人

　今回の活動に参加してくれた中学生とアンケートをもとに振り返りを行いました。
　「（実施日の）朝のミーティングで『大人は見守ります』と、自分たちに全部任せてもらえて嬉しかった。」や「活動内容を事前に細かく決めてなかったので、参加者の様子を見ながら臨機応変に活動できてとても良かった。」、「中学生になると休み時間も外に出て走ることがないので、たくさん走って自分たちもリフレッシュできた。」などの感想が出ました。
　振り返り後は、HOPE開催のクリスマスブーツづくりに参加し、こどもたちや親子のサポート役を積極的に行ってくれました。
　終了後は、HOPEのこども食堂で、交流を深めました。

アンケートから（抜粋）

【中学生】
・みんなで意見を言い合ってルールを決めたのが良かった。
・久しぶりに思いっきり、外で遊べて楽しかった。
【小学生】
・最近、ドッジボールとかしていなかったので、久しぶりにできて良かった。
・また、来たい。転がしドッジ、楽しい。ずっと外もいいけど、次は中でも遊びたい。

　事業を自分たちで考え、任され、実施するという体験は、参加者の中学生にとって自信に繋がったと考えます。振り返り終了後も、中学生が自らクリスマスブーツづくりに参加し、小さいこどもたちのお世話や、一緒に作るという行動を行っていました。また、参加したいとのことで、引き続きボランティアで来てくれるようです。
　学校での経験だけでなく、こどもたち、中学生の自信を醸成する機会としても、意義あるものだと考えます。
　今回の事業においては、保護者から、「こんなに走りまわる遊びをさせていない」、「毎日、塾や習い事で終わっている」との声を聞きました。こどもたちからは、何度も「ドッジボール楽しい」、「めっちゃ久しぶり」などの声を聞いて、今のこどもの環境について改めて考えさせられ、このような交流事業が必要であると痛感しました。加えて、少しのきっかけがあることで、こどもたち、中学生、親子が、地域デビューできる機会はできると痛感しました。
　このような機会が継続的に行われること、私たちも継続的に行っていきたいと考えます。