はしかわ市長のだいすきくさつ 出会いの365日(令和元年8月)
更新日:2019年8月1日
文章は、「広報くさつ8月1日号」に掲載された内容です。
草津川跡地公園と防災
各地で大きな地震や豪雨による被害が発生しています。自然災害時、重要になるのは日頃の備えです。皆様も、今一度、身の回りのご確認をお願いします。
平成29年に草津川跡地公園ai彩ひろば、de愛ひろばがオープンして、はや2年が経ちました。公園内を、ウオーキングしたり、気持ちよさそうに犬を連れて散歩したり、カフェでくつろいだり、学生が文化祭の練習をしていたり、さまざまなスタイルで、日常的に利用されている姿を見るたびに、市民の憩いの場、交流の場となっていることを、ありがたく思っています。
このように、草津川跡地公園は、まちなかににぎわいをもたらすことをめざして整備しましたが、一方で防災公園の機能も担っています。阪神淡路大震災や東日本大震災での教訓を踏まえ、ハード・ソフト両面から、防災性の高い空間づくりを、構想段階からめざしてきました。草津川跡地の広大で連続した空間は、形そのものが高い防災性を備えており、災害時には一時避難地の役割を果たします。
また、日ごろから市民の皆様が公園に親しんでいただくことで、いざという時には避難の際の目印や、家族の集合場所にもなります。そのほか公園に備え付けられている防災機能に触れていただくことで、防災に対する意識の醸成にもつながります。de愛ひろばには、災害時にはテントを張り雨風をしのぐ「シェルター」になる防災パーゴラ(注釈)、かまどテーブル、通常はマンホールに見える防災トイレが備え付けられています。de愛ひろばに行かれた際には、ぜひ一度、ご覧ください。
時には洪水などの被害をもたらしてきた天井川。長い歴史を終え、自然とつながり、人とつながる公園として生まれ変わった草津川跡地公園は、草津市にしかない魅力ある空間です。長きにわたって皆様に愛されることを期待しています。
注釈) 住宅の軒先や庭に設ける木材などで組んだ棚
防災パーゴラ