はしかわ市長のだいすきくさつ 出会いの365日(令和元年11月)
更新日:2019年11月1日
文章は、「広報くさつ11月1日号」に掲載された内容です。
子どもも大人も宝物
秋が深まってまいりました。今年の秋は、ラグビーワールドカップ日本代表の躍進やノーベル賞の発表と世界レベルの話から、信楽を舞台にした連続テレビ小説の放送開始といった身近な話題で、心躍る時間を持たれた方も多かったのではないでしょうか。そのような中、カンヌ国際映画祭でも高く評価された作品が、国内で公開され話題になっています。中東の貧困と移民問題の現状を描いた「存在のない子供たち」という映画です。誕生日も知らない、戸籍もない少年を主人公に、両親を告訴するに至るまでの痛切な思い、すべての子ども達にあるはずの“愛される権利”を求める子の姿を周囲の無関心とともに映し出しています。
11月は児童虐待防止推進月間です。今号の特集でも、自分自身の行動を振り返っていただくヒントを掲載しています。虐待は個人や家族だけの問題ではなく、地域の課題としてとらえる必要があります。子どもは社会全体の宝物。皆で大切に育んでいきたいものです。
草津市では、子育て支援に力を注いでまいりました。妊娠・出産・子育てにおける切れ目のない支援を進めるため、平成28年6月に子育て相談センターを開設しました。また、昨年南草津駅前に、オープンしたミナクサ☆ひろばでは、当初の予想を大きく上回る年間5万人もの御家族に、御利用いただくことができました。子育てに対する不安な気持ちや悩みを相談する場所と支える仕組みを整えて、安心して出産や子育てできるように支援しています。
地域を見渡すと、日頃から「つながる」活動を、自分たちの力で立ち上げる子育て世代も増えてきました。私は、子どもを育てる大人自身が守られること、力をつけること、幸せになることも大切であると思います。悩みを抱えた時は、ひとりで抱え込まず、家族や友人、地域の人々、市役所を頼っていただき、一緒に考えていければと思います。
子どもが社会の宝物ならば、同時に大人も社会の宝物です。大切な子どもを守るために、自分自身も大切にできる社会。そのような地域社会を築いていくため、これからも市民の皆様とともに努力してまいります。
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広報くさつ令和元年11月1日号 2、3ページ
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