保育のまど　11月

　5歳児クラスを対象に第2回てとてと集会を行いました。今回は『世界の多様な文化に触れる』というテーマのもと、海外（ジブチ共和国）で生活していたことのある職員の経験談を聞いたり、写真を見たりしました。
　特に子どもたちの興味を引いたのは「ジブチの人はどういう名前なの？」「水道から水が出ない日はどうするの？」「家はどんなふうにできているの？」というような生活に関する内容でした。話を聞けば聞くほど日本での暮らしとは大きく違うことばかりで、不思議がいっぱい。ですが、違いを否定的に捉えるのではなく、「そうなんや、すごい！」「おもしろい！」「じゃあ〇〇はどうなってるの？」と、もっと知りたい！という気持ちを見せてくれ、嬉しく思います♪

　世界に目を向けると、実に多様な文化が存在していることに気づかされます。昨今話題のSDGｓにもありますが、地球上の誰もが幸せに生きられる社会を実現する第一歩は、多様性を認めていくことです。そしてそれは、もっと身近な日常生活においても言えることではないでしょうか。「自分とは違うから…」と関わりを避けたり、排除しようとしたりするのではなく、「違い」も「すてきな個性」と捉えることで本当の仲間となっていくと思います。子どもたちにはそんな仲間のもとですくすくと育ってほしいと願っています。保育目標【なかよしのこども】のひとつである【な】（仲間を大切にし差別をゆるさない子ども）にもあるように、差別やいじめの不当性を見抜く力を育むことを意識しながら、日々子どもたちと関わっています。