市長定例記者会見(令和元年7月23日)
更新日:2019年8月27日
このページは、草津市政記者クラブ主催の市長定例記者会見の内容を広報課で整理・編集したものです。
日時
令和元年7月23日(火曜)午後2時から午後3時30分まで
場所
草津市役所3階記者室
1 草津宿本陣でまたまた発見!あの新選組の持ち物も… 江戸時代の“わすれもの”
草津宿本陣に残されてきた歴史資料につきましては、平成30年度から令和2年度の3年間、包括的本格的な調査を進めておりますが、この度、本陣を利用された人々の失念物が見つかりました。煙草入れや、お守り袋、矢立、脚絆など、全部で18点あり、特に煙管入れにつきましては新選組の忘れ物であると書かれた付箋がついておりました。当時の草津宿本陣が、利用された方々を大切に対応されていたこともわかってまいりましたし、江戸時代の旅の様子が伺える非常に貴重な資料でございます。
質疑応答
Q 8月1日からのこの展覧会に来る方にどんなことを感じてもらいたいか。
A 作られた文書(もんじょ)ではなく、実際に当時の旅人が身に付けていたものですから、よりリアルに当時の旅、旅人を感じていただけるのではないかと思っております。江戸時代の旅人も、今の私たちと同じように忘れ物もしたということも含め、一つの旅のエピソードとして理解いただければと思います。
Q 1864年5月9日に泊まった行程は。江戸からの帰りという事か。
A 江戸から隊士を集めて京に戻ってくる途中で泊まっているということです。ちょうどこの前に池田屋事件があり、新選組の評価が高まり勢力拡大をしていた時期で、新たに隊士を募集しようとしていたようです。
Q 煙管入れは誰のものか。
A 幹部クラスではないかと。土方、斎藤、伊東、藤堂のいずれかと推測をしています。断定はできません。あくまで状況証拠です。
Q 大きさは?
A 外側布袋に入れた状態が18.0×4.5です。内筒は17.5×3.1、煙管入れが17.5×4.5です。
Q 今回の発見で宿泊が明白に裏付けられたとあるが、この紙の記載によってということか。
A そうです。大福帳の記載だけですと「同土山立ち一土方歳三様」と、何も下に書かれていないので、宿泊なのか休憩なのかは分からない。土山立ちですと、行程からみても泊は当然ですが、ここだけわざと書いていないのか、書き忘れたのか、どういう状況だったのか分かりませんでした。今回、紙札に「泊」と明確に記されていることによって立証されます。
Q 実際に忘れ物や札が発見された他の例は。
A あまり聞きません。本陣そのものが残っているところも少ないですし、本陣の資料があるところも限られています。
添付資料については次の添付ファイルをご覧ください。
江戸時代のわすれもの(PDF:1,575KB)
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