はしかわ市長のだいすきくさつ(平成27年9月)
更新日:2015年9月1日
文章は、「広報くさつ9月1日号」に掲載された内容です。
助けを求める側から助ける側へ 機能別消防団員任命
まだまだ暑い日が続いています。今年の夏は、草津市でも猛暑日や熱帯夜を何日も記録しました。市民の皆様、今後も熱中症や健康管理には十分注意をしてください。
さて、本市には、約2千人の外国人が住まれており、日本語の堪能な人から全くわからない人まで、さまざまです。もしも、大規模な災害が発生した時には、多くの人が避難所へ避難されることになるでしょうが、外国人の方も、避難所の担当者も、言葉の壁により混乱することが予想されます。このような状況を克服するため、本来は災害時要援護者である外国人にお手伝いしていただき、防災減災対策を進めるため、このたび外国人を機能別消防団員に任命いたしました。
機能別消防団員とは、その人の能力や特技を活かしながら、特定の消防団活動を行う人で、全国的には音楽隊やバイク隊、大規模災害時のみに活動する分団などがあります。本市では、いろいろな能力の中で、日本語が堪能な外国人には、その能力を活用していただき、災害時に通訳などとして、迅速な避難活動や避難所での円滑な運営に力を発揮してもらいたいと考えています。
本市にある立命館大学びわこ・くさつキャンパスには、常時約200人の留学生が在校しています。大学のコミュニティサークルでは、日本語会話や社会制度の理解を進めるための活動もされており、母国語だけでなく、英語をはじめとした複数の外国語、そして日本語が得意な学生がおられます。この人たちの能力を非常時に活用させていただければと思っています。
被災した外国人のために、外国人自らが消防団員として活動し活躍できるしくみ、「助けを求める側」から「助ける側」へのシフトチェンジによる防災減災対策を推進し、さらに安全・安心なまちづくりを進めてまいります。