はしかわ市長のだいすきくさつ(令和4年11月)
更新日:2022年11月1日
文章は、「広報くさつ11月号」に掲載された内容です。
読書で心を豊かに
秋も一段と深まり、朝晩は冷え込み、日だまりが恋しい季節になりました。
季節の変わり目は寒暖差が大きく、体にストレスがかかることで、体調に変化を感じる方も多いのではないでしょうか。食事や睡眠、運動、趣味など、日々の暮らしの中で健幸づくりに努めていただきたいと思います。
さて、秋といえば「スポーツ」「芸術」「食欲」の秋などといわれていますが、この秋は「読書」の時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
草津市教育委員会が実施している「子どもの読書活動に関する調査」では、過去5年間で小・中学生の不読率(1カ月に書籍を読まなかった児童生徒の割合)が増加傾向にあることが分かっています。
「読書」は、言語能力や感性、表現力、想像力を育み、豊かなコミュニケーションにより、子どもたちの健やかな成長や健康寿命の延伸に寄与することが文部科学省や滋賀県の調査結果から明らかになっています。
さらに、ストレスや加齢による認知力の低下を防ぐ効果を発表した研究もあります。
草津市には、今年度に開館20周年を迎えた南草津図書館(南館)と、来年度に開館40周年を迎える図書館(本館)があり、今年、南草津図書館では児童コーナーの長い間読み継がれてきた定番絵本や人気絵本などの買い替えや書架の増設などのリニューアルを行いました。
また、各館合わせて、年間約2万冊の本を購入するなど、図書の充実に努めるとともに、新着図書の他、子ども向けや中高生向けの司書おすすめの本を、毎月発行している図書館だよりや市ホームページで紹介しています(司書のおすすめは20ページをご覧ください)。
図書館は無料で誰でも利用できる公共の施設です。「さらに、市民のための図書館へ」をコンセプトに、あらゆる世代の方に図書館を利用していただけるよう取り組んでいます。
偶然手に取った本との出合いから、学んだり、救われたり、感動したりするなどの影響を受けることで、その後の人生が変わることもあります。
この秋、まちをぶらりと散策するように図書館で「とびきりの宝(本)」を探してみてはいかがでしょうか。