はしかわ市長のだいすきくさつ(令和5年9月)
更新日:2023年9月1日
文章は、「広報くさつ9月号」に掲載された内容です。
認知症があっても安心なまちをめざして
9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きます。皆様は夏バテなどせず、健やかにお過ごしでしょうか。今月18日は敬老の日。長年にわたり、社会に貢献いただいた方々を敬い、その長寿をお祝いする日です。超高齢化社会といわれる昨今、草津市にお住まいの方々の平均寿命は高く、男性は83.3歳で第9位、女性は89.0歳で第4位と全国1,887市区町村の中でもトップクラスです。
長寿化が進む一方で、認知症の方の数は増加しており、我が国では令和2年に600万人を超えているものと推計されており、令和7年には約700万人、65歳以上の約5人に1人に達すると見込まれています。
市では、認知症の方やその家族の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けることができるまちを実現するため、令和2年に「草津市認知症があっても安心なまちづくり条例」を施行し、さまざまな取組を進めています。
認知症を正しく理解し、御本人や家族を温かく見守る応援者を増やし、育てることを目的に、地域のリーダー役である「認知症キャラバン・メイト」の養成や活動支援を行うとともに、各種団体や企業・学校などで寸劇やクイズを通して楽しく認知症について学べる「認知症サポーター養成講座」を開催しています。
また、どなたでも利用できる交流の場「認知症カフェ」を市内で3カ所、地域の方に運営いただいており、その他にも、認知症を理解し、適切に対応いただく事業所「認知症の人にやさしいお店」の認定登録や、地域において認知症の方を見守り、外出時に道に迷ったときなどの緊急時に備える「見守りネットワーク」づくりなどに取り組んでいます。(詳しくは2・3ページをご覧ください)。
多くの方に関わっていただき、世代を超えて地域で認知症の方を支え合う活動が広がることは、誰もが自分らしく幸せに暮らすことへと繋がっていきます。
一人一人が生き生きと輝き、誰一人取り残さない社会の実現に向けて、これからも共に取り組んでいきましょう。