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「草津のサンヤレ踊り」について詳しく知ろう!

更新日:2023年5月31日

草津市に伝わる民俗芸能「草津のサンヤレ踊り」についてご紹介します

「草津のサンヤレ踊り」とは、草津市内の7つの地域(矢倉(やぐら)下笠(しもがさ)片岡(かたおか)長束(なつか)志那(しな)吉田(よしだ)志那中(しななか))に伝わる民俗芸能で、5月3日に市内の各地で行われています。
7つの地域ごとに衣装や踊り方・踊りのリズムなどが異なりますが、鮮やかな衣装や法被(はっぴ)を身につけた踊り手(子どもや青年)の周りを、うちわや鳴り物(ササラ・スリガネなど)を持った人々が取り囲み、短い囃子詞で囃し立てながら踊ります。
全ての地域に共通して、囃子詞の中に「サンヤレ」という詞が頻出する点から「サンヤレ踊り」と呼ばれ、7つを総称して「草津のサンヤレ踊り」と呼びます。
「サンヤレ」という言葉の語源については諸説ありますが、一説には「幸あれ」という言葉が転じて「サンヤレ」に変化したといわれています。
また、この踊りの起源については明らかになっていませんが、楽器の構成などから、中世(室町時代後期頃)に京都を中心とした近畿圏で流行した「風流(ふりゅう)囃子物(はやしもの)」と呼ばれる芸能の流れを引くものであると考えられます。
「風流囃子物」とは、「華やかな」「人目を惹く」という「風流」の精神を体現し、衣装や持ちものに趣向をこらして、歌や笛、太鼓、(かね)などに合わせて踊る芸能「風流踊り」に、鉦や太鼓などの囃子物が組み合わさったもののことを指します。
踊りに込められる願いは地域によって異なりますが、災害除けや死者の供養、豊作祈願、雨乞いなど、安寧な暮らしを願う人々の祈りが込められています。草津においては、五穀豊穣・疫病退散の願いが込められていると伝わっています。

「草津のサンヤレ踊り」は、平成30年5月に日本遺産「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」の構成要素のひとつとして、市内に所在する「芦浦観音寺」とともに追加認定されました。

また、国内の民俗文化財の中でも、風流踊りの系譜を引くなどの歴史性や地域性などが評価され、令和2年2月に、栗東市の「小杖神社の芸能祭礼」とともに『近江湖南のサンヤレ踊り』として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
令和4年11月にはこの『近江湖南のサンヤレ踊り』が、全国41の「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

7つのサンヤレ踊りについて、詳しく見ていきましょう

矢倉のサンヤレ踊り

若宮八幡宮・立木神社中心に行われ、3歳から70代の人々が参加しています。衣装は、子どもが鮮やかな花笠と衣装、大人は(かみしも)を着ます。
※矢倉のサンヤレ踊りは2年に1度行われます。

下笠のサンヤレ踊り

老杉神社を中心に行われ、6歳から40代の人々が参加しています。衣装は、子どもが鮮やかな花笠と衣装を身につけ、眉間(みけん)(しゅ)をつけます。大人は飛龍文(ひりゅうもん)波文(なみもん)が入った衣装を着ます。
平成29年6月にBBC放送「びわこスケッチ」内で放送された、「下笠のサンヤレ踊り」についての特集回をYouTubeでご覧いただけます。
歴史・伝統で魅せる 薫風の草津~草津のサンヤレ踊り~(外部リンク)

片岡のサンヤレ踊り

踊りは、印岐志呂神社(いきしろじんじゃ)を中心に行われ、小学校3年生から40代の人々が参加しています。衣装は、シンプルな黒襟の白い法被(はっぴ)ですが、太鼓打ちは友禅染の裂地(きれじ)の法被を身につけます。

長束のサンヤレ踊り

春日神社および印岐志呂神社を中心に行われ、小学生から60代の人々が参加しています。衣装は、子どもたちが花笠に手甲(てっこう)脚絆(きゃはん)、長着にたすきを身につけ、大人は黒襟の白い法被を着ます。
※長束のサンヤレ踊りは3年に一度行われます。

志那のサンヤレ踊り

踊りは志那神社を中心に行われ、中学1年生から25歳くらいまでの人々が参加します。参加者はシンプルな白い法被に黒い帯を締めます。
他の地域のサンヤレ踊りと比べて、太鼓打ちなどの動きにキレがあります。

吉田のサンヤレ踊り

三大神社を中心に行われ、中学生から35歳くらいまでの人々が参加します。衣装は、シンプルな白い法被に黒い脚絆で統一されていますが、太鼓打ちはこれに加えてたすきをつけます。
三大神社境内で踊られるため、市指定の天然記念物「三大神社のフジ」(「砂ずりのフジ」とも)との共演が見られます。

志那中のサンヤレ踊り

惣社神社(そうじゃじんじゃ)を中心に行われ、小学6年生から高校3年生が参加します。衣装は、シンプルな法被姿ですが、男性は黒襟の白い法被、女性は桃色の法被を着用します。
所望(しょもう)、所望」という特有の掛け声で歌や踊りのテンポが速くなります。

えふえむ草津「意外と知らない草津の歴史」で草津のサンヤレ踊りについてをテーマにした令和3年4月19日(月曜)放送分が、アーカイブ配信版でお聞きいただけます。
意外と知らない草津の歴史(えふえむ草津オンデマンド配信)

お問い合わせ

教育委員会事務局 歴史文化財課 文化財保護活用係
〒525-8588 滋賀県草津市草津三丁目13番30号
電話番号:077-561-2429
ファクス:077-561-2488

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