こどもの姿（5月）

気持ちのよい春日和の中、保育所近くの堤防や神社、公園などに散歩に出かけています。道中の田んぼの脇や草むらにも、さまざまな色の草花が咲いていて、歩いている時もとっても楽しそうなこどもたちです。散歩先でも、大好きな虫探しや草花摘みをしてこどもたちの小さな手からこぼれ落ちそうなくらいのおみやげを持って帰ってきてくれています。そして、知らない虫や草花は、友だちと図鑑を囲んで調べて……までが、4歳児くま組と5歳児らいおん組のこどもたちの一連の流れになっています。春の自然の心地よさを全身で感じています。

今年度初めての保育参観と同和教育講演会を開催しました。朝からの雨にも関わらず、いつもと違う特別な日に、こどもたちはおうちの人と手をつないでとってもうれしそうに登所してきてくれました。同和教育講演会では、「同和問題を通じて子育てを考える」をテーマに、橋岡会館の寺田匡廣さんにご講演いただきました。部落差別をはじめとするあらゆる差別をなくすため、差別をしない・負けないこどもたちを育てていくために、まずは私たち大人が正しく知り、学び続けていくことの大切さを共有できた時間となりました。保育参観では、親子や友だちとの触れ合い遊びを中心に、ほっこりとあたたかい時間を過ごすことができました。

5月に入り、日中は汗ばむくらいの暑い日が増えてきました。そこで、園庭では、水を汲んできての水遊びやどろんこ遊びを楽しんでいます。はじめは泥や砂の感触にドキドキしているこどももいましたが、友だちや保育者の楽しそうな様子や誘い掛けに応じて少しずつ触れて遊ぶ中で、最近は全身が泥まみれになるくらい思い切り遊んでいます。こどもの時期だからこそ、五感や全身を使ってさまざまな感触遊びやダイナミックな遊びもたくさん経験してほしいなと思っています。

今年度も夏野菜やさつまいも、バケツ稲などの栽培活動が始まりました。2歳児はオクラ、3歳児はピーマンと枝豆、4歳児は小松菜、5歳児は二十日大根と赤しそ……その他にもサツマイモや千日紅、ひまわりなど、さまざまな植物や野菜を育てています。栽培活動を通して、種の違いに気づいたり、芽が出てくる様子を観察したり、葉っぱによって寄ってくる虫が違うことに気づいたり……と、毎日発見がいっぱいで「みてみてー！！」という声がたくさん聞こえてきています。6月には収穫できるものも出てくるので、期待しながら生長を心待ちにしています。

こどもたちは絵本が大好きです。0～5歳児のどのクラスでも、絵本は大人気で、物語のあるものから、ページをめくるたびに絵が変わるもの、繰り返しがおもしろいもの、読んでいるとなんだか心がほっこりとするもの、図鑑…など、自分の好きな絵本を選んでは、保育者や友だちと一緒に絵本の時間を楽しんでいます。毎月、絵本貸し出しもしており、大好きな絵本や気になる絵本を家庭でも楽しんでくださっています。4歳児くま組と、5歳児らいおん組は、「ちっちゃなかぜ」というおはなしサークルから講師の先生が毎月来てくださり、季節の絵本や新刊、昔からずっと愛されている絵本……など、こどもたちの興味に合わせたさまざまな絵本に出会える時間となっています。