草津宿場まつりにサンヤレ踊りが登場
更新日:2023年4月26日
「第55回草津宿場まつり」が草津川跡地公園de愛ひろばで4月23日に開催され、その中で、昨年の11月にユネスコ無形文化遺産に登録された草津のサンヤレ踊りの一つである矢倉移住組の皆さんによる踊りが披露され、多くの皆さんに草津市が誇る民俗芸能を存分に知って頂くことができました。
このサンヤレ踊りは、現在、本市の7つの地域で伝承されています。中世後期に京の都で流行した疫神祓いの風流囃子物(ふりゅうはやしもの)の姿を今に伝えるものと言われています。華やかな衣装を身にまとい、太鼓、鉦(かね)、笛の音に合わせて、「サンヤレ、サンヤレ」と歌いながら、地域を練り歩いて踊ります。毎年5月3日に各地域で実施されています。
また、近くにある「史跡草津宿本陣」は、江戸時代の大名や公家が休泊された建物で、現存するうちでは全国でも最大級のものです。宿場のシンボルであり宿場まつりの開催にあわせて無料公開し、多くの方が訪れました。
そこでも、下笠町参弥礼(さんやれ)踊保存会が復元新調されたサンヤレ踊りに使用される華やかな衣装が展示されました。また囃子(はやし)に欠かせない道具も新調され、今年の奉納では江戸時代の衣装・音色がよみがえります。
これまで地域コミュニティのつながりや活性化にサンヤレ踊りがその役割を果たしてきましたが、近年、指導者や踊り手等の担い手確保が課題になっています。ユネスコ無形文化遺産に登録されたこの機会に、地元の皆さんとともにサンヤレ踊りを多くの人に知ってもらうとともに、草津の宝として愛される民俗芸能として盛り上げ、未来へしっかりと継承していきたいと考えています。
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