ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種について
更新日:2023年4月1日
子宮頸がんは、ウイルス感染で起こるがんの一つで、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と考えられています。
このウイルスは、女性の多くが一生に一度は感染するといわれるウイルスです。
感染しても、ほとんどの人は自然にウイルスが消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
日本では、毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんになり、毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。
そこで、日本では子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐワクチンを提供しています。
HPVワクチンの接種は、平成25年6月から積極的な接種勧奨を差し控えていましたが、令和4年4月から積極的な接種勧奨が再開されました。
HPVワクチンの種類や接種回数等、詳しくは、下記の厚生労働省のリーフレットをご確認ください。
・定期接種対象者
【概要版】女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(PDF:3,426KB)
【詳細版】女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(PDF:4,039KB)
・積極的な接種勧奨差し控え期間の対象者(キャッチアップ接種対象者)
【平成9年度生まれ~平成18年度生まれ】までの女性へ(PDF:2,207KB)
積極的な接種勧奨を差し控えていたことにより、公費で接種できる機会を逃した方が定期接種の対象年齢を過ぎて、令和4年3月31日までにサーバリックス(2価HPVワクチン)または、ガーダシル(4価HPVワクチン)を自費で接種した場合、接種費用の助成(償還払い)を行います。詳細は下記の「子宮頸がん(HPV)ワクチンの助成(償還払い)について」をご確認ください。
HPVワクチンの効果
現在、国内で接種できる子宮頸がん予防ワクチンは、国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出されるHPV16型及び18型に対する抗原を含んでいる2価ワクチン(サーバリックス)と尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因ともなる6型、11型も加えられた4価ワクチン(ガーダシル)、6型、11型、16型、18型に加え31型、33型、45型、52型、58型に対する抗原を含んでいる9価ワクチン(シルガード9)があります。
HPV未感染者を対象とした海外の報告では、感染及び前がん病変の予防効果に関して、高い有効性が示されており、初回性交渉前の年齢層に接種することが各国において推奨されています。
ただし、ワクチン接種を受けた場合でも、免疫が不十分である場合や、ワクチンに含まれる型以外の型による子宮頸がんの可能性もあり得るため、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
定期接種の対象者
接種日当日に草津市に住民票があり、小学校6年生から高校1年生相当の女性(平成19年4月2日生から平成24年4月1日生まで)。
※定期接種対象者以外は任意接種となり、有料となります。
また、下記の生年月日に該当する人は、積極的な接種勧奨の一時差し控えの期間に接種機会を逃した方への対応(=キャッチアップ接種)として、該当者は令和7年3月までの時限措置期間に、未接種分を無料で接種することができます。原則、同一のワクチンで標準的な接種方法で不足分を接種します。過去に接種されたワクチンの種類が不明な場合は、健康増進課までご相談ください。
年度 | 対象者 |
---|---|
令和5年度 | 平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女性 |
令和6年度 | 令和5年度対象者に加え、平成19年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性 |
接種回数とスケジュール
対象となるワクチンは、「サーバリックス」と「ガーダシル」、「シルガード9」の3種類があります。接種間隔等、ワクチンにより異なりますのでご注意ください。
1.サーバリックス(2価)
接種間隔
1か月以上の間隔をおいて、2回接種した後、1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて3回目を接種する。
(標準的な接種方法)
1か月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目を接種する。
※標準的な接種方法をとることができない場合は、上記の期間をあけて接種すること
2.ガーダシル(4価)
接種間隔
1か月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種する。
(標準的な接種方法)
2か月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目を接種する。
※標準的な接種方法をとることができない場合は、上記の期間をあけて接種すること
3.シルガード9(9価)
・1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合
接種間隔
1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あける(標準的な接種間隔では6か月以上あける)。5か月未満である場合は、3回目の接種が必要となる。
15歳になるまでの間に1回目の接種を行えば、2回での接種完了を可能とする。
・1回目の接種を15歳になってから受ける場合
接種間隔
1か月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種する。
(標準的な接種方法)
2か月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目を接種する。
※標準的な接種方法をとることができない場合は、上記の期間をあけて接種すること
注意
1か月以上の間隔をおいた日とは、翌月の同日を指します。翌月に同日が存在しない場合は、その翌日(1日)となります。5か月以上の間隔をおいた日も同様の考え方です。
新型コロナワクチンを接種する場合の注意点
新型コロナワクチンと他のワクチンは同時に接種できません。
新型コロナワクチンの接種前後に他のワクチンを接種する場合は、互いに、一方のワクチンを受けてから、13日以上の間隔をおくこと(2週間後の同じ曜日から接種可能)としています。
HPVワクチンのリスク
多くの方に、接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
筋肉注射という方法の注射で、インフルエンザの予防接種と比べて、痛みが強いと感じる方もいます。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
接種後に重篤な症状として報告があったのは、ワクチンを受けた人1万人あたり5人です。
接種後に気になる症状が出た場合
接種後に体調の変化が現れたら、まずは接種を行った医療機関の医師に相談してください。
ワクチンは合計2回接種または3回接種(年齢によって異なります)しますが、1回目、2回目に気になる症状が現れた場合は、それ以降の接種をやめることができます。
また、当該予防接種後に広範な疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状を呈する患者に対して、より身近な地域において適切な診療を提供するため、都道府県単位で協力医療機関を選定し、協力医療機関、地域の医療機関、厚生労働科学研究事業研究班の所属医療機関等が連携する診療体制が整備されています。
滋賀県では、滋賀医科大学付属病院を協力医療機関に指定されています。
滋賀県相談窓口一覧(PDF:514KB)
その他、HPVワクチンに係る相談先、Q&Aなどは、下記の厚生労働省のホームページをご覧ください。
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(外部リンク)
16歳未満のお子さんが本人のみで受診する場合
13歳以上の場合、本人のみで受診することができます。
- 「予診票」と「保護者の同意書」が必要です。
- 「予診票」は、健康増進課の窓口もしくは医療機関で入手できます。
- 「保護者の同意書」は、健康増進課の窓口、医療機関もしくは下記のURLからダウンロードできます。
- また、事前に下記の予防接種に関する説明文を熟読したうえ、了承された場合は、「予診票」と「保護者の同意書」に保護者の署名をしてください。
- 接種日当日に、保護者の署名がある「予診票」と「保護者の同意書」を、接種する本人が医療機関に持参してください。
- 「予診票」と「保護者の同意書」は、1人1回の接種に対し、各1枚が必要となります。
- 16歳以上のお子さんは同意書は必要ありません。保護者の署名欄には本人が署名してください。
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種 保護者の同意書(PDF:97KB)
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種について 予防接種に関する説明文(PDF:226KB)
予防接種の注意事項などについては、上記リンク先からご覧ください。
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お問い合わせ
健康福祉部 健康増進課 健康増進係
〒525-8588 滋賀県草津市草津三丁目13番30号
電話番号:077-561-2323
ファクス:077-561-0180
