玉川中学校 思いはいつまでも
更新日:2021年12月15日
市立玉川中学校
草津市野路東にある中学校、草津市立玉川中学校。同じ名前を持つ中学校が宮城県塩竈(しおがま)市にあります。塩竈市立玉川中学校。この二つの中学校の交流が始まったのは、2011年3月の東日本大震災がきっかけでした。
宮城県に同名の中学校があると知り、その年の6月、義援金やビデオレターを送りました。翌年の2月、お礼の寄せ書きとビデオレターが届き、交流が始まりました。
玉川の絆
2014年には、「玉川の絆」が締結され、それぞれの学校でハナミズキが植樹されました。草津市立玉川中学校では体育館の中庭に植えられています。
そこには、「同じ花を、同じ思いで見たい」という気持ちがありました。
10年目
塩竈市立玉川中学校と草津市立玉川中学校。二つの玉川中学校は、毎年、生徒会が自分たちで工夫を凝らし、交流を企画、実行してきました。
コロナ禍の影響で、WEBでの交流が中心となりながらも、2校の交流は今年で10年目を迎えました。そして、それを記念して、それぞれの学校が苗木を送り合い、植樹することになりました。
こちらから贈ったのは、モモの苗。モモは3月頃から、鮮やかで、明るい色の花を咲かせます。また、モモの香りは邪気を払うとも言われており、塩竈のみなさんに、明るい気持ちで春を迎えてほしいという願いを込めて、生徒会執行部が選びました。
塩竈から届いたのは、ユズリハ。春に新芽が出ると、その場を譲るように古い葉が落ちる様からこの名がついたといわれています。この木には、生徒が代わっても、2校の交流は永く引き継がれるように、という願いが込められているそうです。
記念植樹
塩竈から届いたユズリハの苗は、全ての学級をめぐったのち、 令和3年12月8日 放課後、生徒会執行部が集まって、みんなからよく見える場所に植樹されました。
冒頭の塩竈市立玉川中学校へ向けたあいさつから、各学級をリレーする様子、植樹までのすべてが動画で撮影され、記念写真は寄せ書きに貼って、ともに塩竈へ送られることになっています。
動画の最後は、「塩竈の玉中と私たちの玉中、二つの友情の交流はこれからも永く続きます」というメッセージで締めくくられました。
この交流を通じて学んだことや感じたことを大切に、お互いを思い合う交流が末永く続くことを願っています。