近畿都市教育長協議会　定期総会

　4月25日に令和6年度近畿都市教育長協議会の定期総会が「『持続可能な未来を創る』~目に見えない非認知能力の育成」をテーマに和歌山市で開催され、近畿二府四県の教育長が集いました。
　この中で「小学校高学年の教科担当制の展望と『教師の働き方改革』」と題して、明海大学の剱持勉先生の講演がありましたので内容をご紹介します。

（講演要旨）
　現在の教育動向は、教員採用試験の倍率低下問題、初任者早期辞職問題そして全般的な教員不足問題など、人的な課題が山積している。また中央教育審議会で主幹教諭と教諭との間に「主任教諭」という新たな役職を作り、若手の育成やミドル層が活躍できる体系作りも議論されている。
　このような中で、「教科担任制の導入」が1つの鍵であると考えている。教科担任制の導入により、「授業改善」による学力の向上と「組織強化」による働き方改革の推進の2つが図られる。そしてこの導入にあたっては、管理職のマネジメント力が重要である。現場は待ったなしである、小学校教育の危機です、緊急性を持って学校改革を！
という趣旨の講演で、具体的かつ展望ある内容でした。

　本市も全国と同様に人的課題が山積しています。教育は国家100年の大計であり国の根幹である人づくりを担っています。実質的な教員の人事権は県教育委員会でありますが、県教育委員会との更なる連携を強化し、次代を担う子どもたちの健やかな成長をめざし、課題の解決に向け取組を進めてまいります。