教育研究所　研究発表大会

　教職員の自主的な研究を奨励していますが、今年も多くの研究応募があり主にフレッシュな若手教員が中心に参加する中、昨年度の優秀研究者による研究発表大会がありましたので出席いたしました。

【研究テーマ】
（1）「伝える」から「伝わる」へ　保育の可視化をめざして　(老上こども園TEAM OIKAMI)
（2）地域とつながり、持続可能な社会の実現に向けて、主体的に行動できる子どもの育成　(常盤小学校ESD)
（3）生徒の学習計画立案能力の向上に向けた学習指導法の提案と実践　(新堂中学校　教諭　佐竹二三也)

　研究テーマはそれぞれ違いがありますが、研究手法については共通しています。まず（1）テーマを決め、その現状や課題を調査します。そして（2）それを詳しく分析・整理して、ある一つの仮説をたてます。（3）それを実施し仮説の実証・検証を行います。（4）そして次に向けて見直しを行うというものです。
　この手法は研究者にとっては定番なのですが、最近の学校教育においても授業の一環で実施されることが多くなりました。「探究学習」においてこの手法が用いられています。そして現行の学習指導要領には、「知識・技能」をどう使うかという未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力など」の育成が謳われています。このような力を付けるには探究学習の手法は非常に有効です。
　このように、教職員が常に研鑽を積み重ね授業改善に取り組む姿は、本市の教育の充実にとって非常に頼もしいものです。これからも児童生徒がわかりやすい、そして主体性が発揮できる授業を目指して取り組んで欲しいものです。