食品ロス問題を考える(松原中学校)
更新日:2024年1月26日
松原中学校(柴原力校長)では、今年度、「答えのない問いへの挑戦」を合言葉に「松原未来学習」と「松原ローカル学習」の二本柱でESD(持続可能な社会の創り手を育む教育)を進めています。
その一環として、立命館大学の学生団体である「BohNo(ボーノ)」の協力を得て、世界にある「食品ロスの問題」を自分事として捉え、日頃食べている学校給食の残食に注目し、その具体的な解決を考える授業が行われました。
私が訪れた1年2組の教室には、BohNo(ボーノ)の8名のメンバーが生徒のサポートに入り、「食品ロスが増えるとどうなるか?」「社会や環境への影響は?」などについて話し合いました。ブレーンストーミング方式の班ごとの話し合いでは、食品ロス問題と「ごみ問題」「地球温暖化」「人口問題」「健康被害」などと関連付いた様々な視点から考えることができました。
今回のブレーンストーミングという思考ツールは、複数のメンバーが自由に意見を出し合い、そこから新たな考えや発想、アイデアを生む手法です。草津市ではこのような思考ツールを活用して、児童生徒が主体的に学習に取り組むアクティブラーニング(能動的な学習)による授業改善を市全体で進めています。また仲間との「対話」から様々な視点や考え方を知ることによって、自分の意見を深めたり、他者の意見を認めることができ、これからの社会に求められる多様性、包摂性などの基礎となる力を育むことにもつながっています。
松原中学校では、給食の残食の割合が19.6%、年間で約600キログラムとなっています。これは、お茶わん一杯の米飯に換算すると約4,000杯分になります。来週に行われる次回の授業では、このことに着目し、「なぜ残食が起こるのか?」「どうしたら減らせられるのか?」などを考え、具体的な解決方法が提案されます。
松原中学校では、地球規模で物事を考える視点を持ち、このことを身近な生活の中に置き換えて、自らが出来ることを考え行動する、そのような力を育む教育活動を全校で着実に進めています。これからの松原中学校の取組を大いに期待します。
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