かさっ子環境フェスタ　(笠縫小学校)

子どもたちが環境問題を自分事として捉え、その解決に向けて他者と協働し、行動化する態度と心情を育てることを目的に、笠縫小学校(丹羽浩之校長)の4年生を対象に、家庭で使わなくなったものや、使っていないものを学校に持ち寄り、お金の代わりにベルマークを使用してフリーマーケットを行う「かさっ子環境フェスタ」が12月14日に開催されました。

私が訪れた3時間目は、既に1回目のお買い物が始まっており、欲しいものを探している子どもたちで教室内は大混雑でした。子どもたちは、欲しいものを見つけたらベルマークをお金代わりにして買い物を楽しんでいました。そして2回目のお買い物が終わるころには、「完売」の札が貼られている机が多くありました。
ふと教室の窓を見ると授業で学んだ壁新聞が掲示されていました。「みんなで守ろう　環境新聞」と題したもので、ごみの分別やリサイクル、地球温暖化の現状などが書かれていました。「なるほど、これまでの学びで知った環境を守る方法を実際に行動に移したんだ」ということがよく分かりました。
環境を守る重要性や方法を知識として知っていることを子どもたちが行動することで、子どもたちの環境を守る意識や行動力を培うことに繋がります。このことは本市の教育でめざしている、「持続可能な社会のために行動・発信する子どもたちの育成」(スクールESDくさつプロジェクト)を意識したもので、このような取組や実践が市内の各校で広がっています。来年度には本市の教育振興基本計画の策定時期を迎えますが、このように学ぶだけで終わらず行動や発信を行い、社会を変える・動かす人づくりが今後の教育の大きな役割になってくると考えています。